虚空蔵菩薩立像[醍醐寺/京都]

虚空蔵菩薩立像[醍醐寺/京都]

国宝『虚空蔵菩薩立像』

虚空蔵菩薩は、虚空(=無限の空間、宇宙)のような知恵を持つとされ、密教では記憶力の修法「求聞持法」の本尊とされた。 知恵の御利益があると、虚空蔵菩薩への十三参り(数え年の13歳でお参りする)もされる。

カヤの一木作りで平安初期らしいどっしりとした風貌。  この像は、一般的によく見る平安末期以降の虚空蔵菩薩の姿とは異なり、やや腰をひねって立っており手は印を結んでいる。

近年まで「聖観音菩薩」だと思われており、重要文化財の指定は聖観音としてされていたが、醍醐寺の版木などから虚空蔵菩薩であることが判明し、2015年の国宝指定は「虚空蔵菩薩」としてされた。

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醍醐寺文化財アーカイブス →「醍醐寺の国宝・重要文化財」→「平安時代」

公開履歴

2019/1/29~3/24 九州国立博物館「京都・醍醐寺展」
2018/9/19~11/11 サントリー美術館「京都・醍醐寺展」

文化財指定データ

台帳・管理ID 201-03520
指定番号   00130-00
指定名称   木造虚空蔵菩薩立像
よみかた   もくぞうこくうぞうぼさつりゅうぞう
員数     1躯
時代     平安時代   
所在地    醍醐寺
所有者    醍醐寺
重文指定日  1909.09.21
国宝指定日  2015.09.04
解説     醍醐寺山内の子院・菩提寺に虚空蔵菩薩として伝えられた像で、台座蓮肉及び天衣垂下部を含み榧の一材より彫出する。作風より九世紀前半の製作とみられる。複雑に交錯する衣文を深く克明に刻み出す彫技は見事で、平安前期檀像の代表作の一つである。

出典:国指定文化財等データベース一部抜粋

鑑賞ログ 2018年9月

サントリー美術館「醍醐寺展」
それほど大きくない像で、聖観音だと伝わっていたのが、文書などの研究で虚空蔵菩薩だと判明したらしい。 虚空蔵菩薩は坐像のイメージが強いし、雰囲気的には確かに観音様ぽい。 厚みがあるけど、衣の柔らかい感じはとてもエレガント。

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