誕生釈迦仏と灌仏会(花まつり)
釈迦は、母マーヤ妃の脇から産まれると7歩進んで、右手で天を指し左手で地を指すと「天上天下唯我独尊」と言ったとされる。 また、誕生の時には竜王が香水を注いだとも伝わる。 4/8は釈迦の誕生を祝う「花まつり」が行われ、宗派により違いはあるが「灌仏会」「仏生会」等として、誕生の釈迦を模った像に甘茶をかけて供養を行う。
国宝『誕生釈迦仏立像・灌仏盤』
東大寺に伝わる、仏生会のための誕生仏と、香水(香油や甘茶)を受けるための盤がそろって残る。 天平勝宝4年(752年)は大仏の開眼供養が行われたが、その為に作られたものだとする説もある。
現在、一般的に見る誕生物よりもかなり大きく、像高47cmほどである。 奈良時代に日本で作られたもので、ムッチリとした肉付きは、幼児の姿をよく表している。
この国宝を観るには
東大寺ミュージアムで公開される時期がある。
文化財指定データ
【台帳・管理ID】201-216
【指定番号】00055-01
【種別】彫刻
【指定名称】銅造誕生釈迦仏立像
【ふりがな】どうぞうたんじょうしゃかぶつりゅうぞう
【員数】1躯
【国】日本
【時代・年】奈良時代
【所有者】東大寺
【国宝指定日】1952.11.22
【台帳・管理ID】201-217
出典:国指定文化財等データベース一部抜粋
【指定番号】00055-02
【種別】彫刻
【指定名称】銅造灌仏盤
【ふりがな】どうぞうかんじょうばん
【員数】1面
【国】日本
【時代・年】奈良時代
【所有者】東大寺
【国宝指定日】1952.11.22