国宝『不空羂索観音坐像』
不空羂索観音は観音が変化した姿で、狩猟に使う縄上の罠「羂索」を手に持ち、衆生を救うとされる。 天台系では六観音に数えられ、真言系で不空羂索観音のかわりに六観音に入る准胝観音と共に、七観音ともされる。
顔が1つ、目が3つ、手が8本の「1面3目8臂」の立像で、像高は3mを超える。 広隆寺の寺史や記録を記した国宝の『広隆寺資財交替実録帳』に記録のある、弘仁9年(818年)の火災より前から金堂に安置されていた檀像というのが、この不空羂索観音だとされる。
この国宝を観るには
広隆寺の最奥、太秦映画村に隣接して建てられる「霊宝殿」で常設展示されている。
時間:9:00~17:00(冬期は~16:30)
料金:一般¥800、高校生¥500、小中生¥400
国宝に指定された不空羂索観音像
不空羂索観音立像[東大寺法華堂/奈良]
不空羂索観音坐像(康慶作)[興福寺南円堂/奈良]
不空羂索観音坐像[広隆寺/京都] ※このページ
文化財指定データ
【台帳・管理ID】201-212
出典:国指定文化財等データベース一部抜粋
【指定番号】00051-00
【種別】彫刻
【指定名称】木造不空羂索観音坐像(所在講堂)
【ふりがな】もくぞうふくうけんさくかんのんざぞう
【員数】1躯
【国】平安時代
【所有者】広隆寺
【国宝指定日】1952.11.22