歌合とは
歌合は、平安中期~鎌倉時代に宮中や貴人邸で開かれた和歌の会で、参加者を左右に分け、出された題をそれぞれが詠み、優劣を競ったもの。 優劣を判定する判者には、高名な歌人や学者が選ばれた。 初期は管弦や酒宴を伴う遊戯色の強いものだったが、次第に文学的な要素が強くなっていった。
国宝『歌合(十巻本)巻第六』
十巻本歌合は、藤原道長の長男「藤原頼通」が主催し、源経信が編纂に関わった、平安中期からの46度の歌合をまとめた歌集で、未完だと考えられている。 陽明文庫には「巻第6」1巻が伝わり、他に前田育徳会に5巻、東京国立博物館の1巻が国宝に指定されている。 陽明文庫には附指定で「歌合目録」があり、この目録の発見によって、十巻本歌合の全貌が明らかになった。
この国宝を観るには
公開の機会はそれほど多くないが、博物館での特別展などに出展されることがある。
公開履歴
2018/9/9~10/8 京都文化博物館「陽明文庫の名宝」
2017/10/3~10/15 京都国立博物館「国宝」
2014/4/15~5/11 九州国立博物館「近衛家の国宝」
2013/8/13~9/8 東京国立博物館「和様の書」
文化財指定データ
【台帳・管理ID】201-637
出典:国指定文化財等データベース一部抜粋
【指定番号】00102-00
【種別】書跡・典籍
【指定名称】歌合〈巻第六(十巻本)/〉
【ふりがな】うたあわせ
【員数】1巻
【国】日本
【時代・年】平安時代
【附指定】歌合目録1巻
【所有者】陽明文庫
【国宝指定日】1952.03.29