スポンサーリンク

国宝-書跡典籍|栄花物語[九州国立博物館]

国宝DB-書跡・典籍

国宝『栄花物語』

栄花物語(栄華物語)は、藤原道長の栄華を中心とした歴史物語で、正編30巻と続編10巻で構成され、全編の作者は赤染衛門だと考えられている。 平安初期の宇多天皇から堀河天皇まで6代の御代にわたり、歴史的な記録については史実と異なる点もあるが、宮中の行事や衣服など当時の風俗についての描写が多い。 

現在、九州国立博物館に収蔵される栄花物語は、公家の三条西家に伝来したもので、鎌倉時代初期~中期頃に書かれた現存最古の写本。 A4サイズをやや横に伸ばしたほどの大型本10帖と、16×15cmで正方形に近い小型本7帖の、合計17帖。 三条西実隆の日記には、永正6年(1509年)11月に、17冊を100疋で購入したと記録が残っている。

この国宝を観るには

元は東京国立博物館に所蔵されていたが、九州国立博物館開館後は、同館に収蔵されている。 1~数帖ずつだが、毎年のように公開されている。

公開履歴

2024/3/9~4/14 福井県立一乗谷朝倉氏遺跡博物館「源氏物語と戦国武将」
2023/10/14~11/5 都城島津伝承館「島津荘」
2023/10/11~11/5 東京国立博物館「やまと絵
2022/1/1~2/20  九州国立博物館
2021/1/1~2/20  九州国立博物館
2020/9/1~10/11 九州国立博物館
2019/4/16~6/9 九州国立博物館

文化財指定データ

【台帳・管理ID】201-719
【指定番号】00204-00
【種別】書跡・典籍
【指定名称】栄花物語
【ふりがな】えいがものがたり
【員数】17帖
【時代・年】鎌倉時代
【所在地】九州国立博物館
【国宝指定日】1955.02.02
【説明】藤原道長の栄華を中心に描いた歴史物語『栄花物語』最古の写本。もと三条西家に伝来したもので、大型本10帖、枡型本7帖の2種を取り合わせて1部としている。両方とも奥書はないが、前者は鎌倉中期、後者は鎌倉初期の書写とみられる。『栄花物語』は古本系、流布本系、異本系に分類されるが、本書は古本系統の最古写本である。三条西実隆はその日記『実隆公記』永正6年(1509)11月4日、8日の条に、本書を全17冊を百疋にて入手した旨を記している。

出典:国指定文化財等データベース一部抜粋
タイトルとURLをコピーしました