国宝『金銅威奈大村骨蔵器』
江戸時代に二上山の奈良県側から発見された、金銅で作られた中央で上下に分かれる球体型の骨蔵器で、火葬された骨と一緒に甕の下に埋葬されていた。 蓋には391文字の漢文の銘が刻まれ、宣化天皇の4世孫にあたる威奈大村のものだと判明している。
威奈大村は、持統天皇や文武天皇に仕え、慶雲2年(705年)に越後守となり、2年後の慶雲4年(707年)に任地で亡くなったことが記されている。
この国宝を観るには
国指定文化財等データベースでは、所在地は東京国立博物館となっているが、2019年の「京博寄託の名宝展」に出展されていることから、現在は京都国立博物館に寄託されていると思われる。 数年に1度程度は展覧会に出展されている。
公開履歴
2025/4/26~6/15 大阪市立美術館「日本国宝展」※展示期間未確認
2021/11/17~12/13 サントリー美術館「聖徳太子-日出づる処の天子」
2021/9/4~10/24 大阪市立美術館「聖徳太子-日出づる処の天子」
2019/8/14~9/16 京都国立博物館「京博寄託の名宝展」
2017/10/3~11/26 京都国立博物館「国宝展」
2015/7/18~9/23 奈良国立博物館「白鳳-花ひらく仏教美術-」
2013/4/6~6/2 奈良国立博物館「當麻寺-極楽浄土へのあこがれ-」
文化財指定データ
【台帳・管理ID】201-851
出典:国指定文化財等データベース一部抜粋
【指定番号】00018-00
【種別】考古資料
【指定名称】金銅威奈大村骨蔵器
【ふりがな】こんどういなのおおむらこつぞうき
【員数】1合
【国】日本
【時代・年】707年
【ト書】慶雲四年十一月二十一日在銘/奈良県北葛城郡二上村穴蟲出土
【国宝指定日】1955.02.02
※このページの写真は、国立歴史民俗博物館の複製品の写真です