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国宝-建築|鑁阿寺 本堂[栃木]

国宝DB-建築

国宝『鑁阿寺 本堂』

鑁阿寺は、元は足利氏の屋敷で、周囲にめぐらされた土塁と堀などから鎌倉時代の武家屋敷の様子が伝わる。 足利義兼(戒名が鑁阿)が邸内に大日如来をまつる自仏堂を作ったのが始まりといわれる。 境内に隣接して、国宝を複数所蔵する「足利学校」がある。

国宝に指定された本堂は、1299年に足利尊氏の父である足利貞氏によって建てられたもので、1407~1432年には屋根を瓦葺にするなど大規模な修理をされている。 外観は禅宗様の特徴が出ているが、内部は密教形式になっている。

国宝『鑁阿寺 本堂』栃木県足利市
国宝『鑁阿寺 本堂』栃木県足利市
国宝『鑁阿寺 本堂』栃木県足利市

この国宝を観るには

本堂内部は通常非公開だが、毎朝7時からご住職が本堂で般若心経・観音経のお勤めをされ、一般でも参加可能。(Webサイト「行事案内」参照、2018年時点の情報)

事前予約が必要だが「団体説明」として、1~15名まで一律¥6,000で国宝の本堂内部と重要文化財の一切経堂の内部を案内付きでみせて頂けるようです。(カラーパンフレット付き)

文化財指定データ

【台帳・管理ID】102-266
【指定番号】00229
【種別】近世以前/寺院
【指定名称】鑁阿寺本堂
【ふりがな】ばんなじほんどう
【時代・年】鎌倉時代、正安元年(1299年)
【構造・形式】桁行五間、梁間五間、一重、入母屋造、正面向拝三間、軒唐破風付、背面向拝一間、本瓦葺
【所在地】栃木県足利市家富町
【所有者】鑁阿寺
【重文指定日】1908.08.01
【国宝指定日】2013.08.07
【解説】鑁阿寺は、足利市の中心市街にある、真言宗寺院である。境内は足利氏の居館跡と伝え、周囲に土塁と濠がめぐる。 鑁阿寺本堂は、大日如来を本尊とし、現在の建物は7代足利貞氏により正安元年(1299)に建立されたもので、応永14年(1407)から永享4年(1432)の修理により、柱と小屋組を強化して本瓦葺に改められた。その後、室町時代末期までに背面向拝をつけ、江戸時代中期に正面向拝が改造された。 平面は、典型的な密教本堂の形式だが、内外の組物は、禅宗様の詰組とする。 鑁阿寺本堂は、東日本を代表する中世の密教本堂で、当時最新の禅宗様をいち早く導入した建物である。わが国の宗教建築の構造と装飾の発展に寄与した禅宗様の、受容と定着の様相を示す遺構として極めて高い価値が認められる。 また、様式の摂取には要素の選択が認められ、我が国における外来新技術の受容のあり方を示しており、文化史的に深い意義を有している。

出典:国指定文化財等データベース一部抜粋

ついでにグルメ

境内には軽食中心のお手頃な飲食店の「大日茶屋」があり、肉を使わない「シュウマイ」や、ポテト入り焼きそば、ゆずチューハイなど、栃木のご当地グルメが楽しめます。

鑁阿寺境内「大日茶屋」足利シュウマイとポテト焼きそば

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