国宝『塔本四面具(塔本塑像)』
中央を貫く心柱の下に仏舎利を納める五重塔は、初層の内部を須弥山にして、4面に群像を配置して4つの説話を表している。 7世紀末に五重塔が完成した後の和銅4年(711年)に制作されたもので、木の芯に藁縄を巻き、上に粘土を盛って形作る「塑像(そぞう)」である。
東:維摩詰像土(維摩居士と文殊菩薩の問答)
西:分舎利仏土(釈迦の遺骨=仏舎利を分骨する様子)
南:弥勒仏像土(弥勒仏の世界)
北:涅槃像土(釈迦の涅槃と嘆く人々)
この国宝を観るには
法隆寺の有料拝観エリアにあり、拝観時間中は観ることができる。 初層四方の扉が開けられており、内部には入れないが外から像を観ることができる。
寺外での公開
2021/4/27~6/20 奈良国立博物館「聖徳太子と法隆寺」
文化財指定データ
【台帳・管理ID】201-265
出典:国指定文化財等データベース一部抜粋
【指定番号】00101-00
【種別】彫刻
【指定名称】塑造塔本四面具(五重塔安置)
【ふりがな】そぞうとうほんしめんぐ
【国】日本
【時代・年】711年
【所有者】法隆寺
【国宝指定日】1956.06.28