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情報|鎌倉国宝館「名宝巡礼-古都鎌倉の祈りのかたち-」2019/10/12~12/1[神奈川]

情報-博物館・美術館

鎌倉国宝館

鶴岡八幡宮の境内に建てられた鎌倉市立の博物館で、鎌倉市の寺社に伝わる多くの美術品や考古資料が寄託されています。 年に9回ほど、寄託品を中心とした企画展が開催され、常設展示の「鎌倉の仏像」とあわせて楽しむことができます。

名宝巡礼-古都鎌倉の祈りのかたち-

今年は、鎌倉市制施行から80周年だそうです。 その節目を記念して、鎌倉の社寺に伝来した宝物を一堂に集めた企画展です。 4件もの国宝が公開されるのは珍しいことなので、行ったことない方はぜひこの機会にどうぞ。

鎌倉国宝館「名宝巡礼-古都鎌倉の祈りのかたち-」2019/10/12~12/1

この展覧会で観られる国宝

当麻曼荼羅縁起[光明寺]

奈良県にある当麻寺(當麻寺)の本尊「当麻曼荼羅」の縁起を書いた2巻の絵巻物です。 材木座にある「光明寺」に伝わったもので、延宝3年(1675年)に内藤義概が寄進したものだそうです。 紙の長い辺を継いだ、縦51.5cmの大型の絵巻物です。

大覚禅師墨蹟[建長寺]

※11/1~4は建長寺風入れで展示無し

「墨蹟」は、禅僧の書いた書のことで、この国宝は南宋から来日し建長寺の開山になった「大覚禅師 蘭渓道隆」によるものです。 「法語」「規則」が2巻きとも展示されます。

籬菊螺鈿蒔絵硯箱[鶴岡八幡宮]

名前の通り、籬と菊が螺鈿や蒔絵で表現された美しい硯箱です。 源頼朝が後白河法皇から下賜され、鶴岡八幡宮に奉納したと伝わっています。

称名寺聖教/金沢文庫文書 から2点[金沢文庫]

2万点を超える文書類が一括で国宝に指定されています。 今回は「北斗表白」と「廻向蕪詞」の2点が出展されるようです。

展覧会 概要

期間:2019/10/12~12/1
休日:月曜日(祝日は開館し、翌火曜が休館)
時間:9:00~16:30(入館は30分前まで)
料金:一般¥600、小中生¥200

鑑賞ログ

2019年11月

鎌倉国宝館、という名前ですが、いつも国宝が展示されているわけではありません。 仏像はほぼ常設なのですが、半分は企画展で展示内容が大幅に入れ替わります。 今回は、特に国宝がたくさん出展されるので、鑑賞に行きました。

当麻曼荼羅縁起は、北野天神絵巻などと同じで、紙の長い辺をつなげた大型の絵巻物です。 華やかなやまと絵で描かれていて、中将姫ほか登場人物は平安貴族風の風俗をしています。 阿弥陀来迎の部分が公開されていたのですが、25菩薩もとても華やかでうっとりです。

大覚禅師墨蹟は、中国から日本に来た僧による書で、行書が立派なものです。 少し前に、三井記念美術館にも出展されていました。 2万点以上の称名寺聖教/金沢文庫文書 から2点が出ていますが、金沢文庫に行くと常に何かしら観られるので、ありがたみが少なめ(ごめんなさい)

国宝館のある鶴岡八幡宮の神宝の籬菊螺鈿蒔絵硯箱は、北条政子の愛用品だというもので、とても華やかな硯箱です。 内容品もしっかり残っていますが、書の道具だけでなく化粧道具も入っています。 これは、明治時代にウィーンの万国博覧会に出展した帰りに船が遭難して失われてしまった籬菊螺鈿蒔絵手箱の内容物なんだそうです。

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