国宝 雪松図屏風と明治天皇への献茶
今年は御代替わりで、美術館博物館も皇室関連の企画展や展示が本当に多かったですね。 三井記念美術館のお正月は、毎年恒例の円山応挙筆『雪松図屏風』の公開と、三井家が明治天皇に献茶をした際の茶道具を中心にした展覧会だそうです。
明治時代には京都で博覧会が開かれていたようで、明治20年の第16回目には、京都に滞在中だった明治天皇皇后の行幸がありました。 その際の抹茶席は三井家が亭主としてもてなしたんだそうです。 応挙の雪松図屏風をはじめ、金襴で鳳凰文を描いた天目茶碗や、定家の色紙に仁清の香合など、華やかな品が並びます。
その他、明治天皇が東京に移った時の資料や、皇室に因んだ菊模様の茶道具類、明治期の帝室技芸員達の作品など、令和初の新年にふさわしい作品が並びます。
この展覧会で観られる国宝
雪松図屏風 円山応挙筆
毎年、お正月の恒例で、松の大木に雪が降りつもった様子を描いた大型の屏風ですが、この雪の部分は白を塗り残して表現しているんです。 ぜひ近くで観てみてください。
志野茶碗 銘 卯花墻
国宝茶室『如庵』写しの茶室風展示コーナーには、国宝『志野茶碗 銘 卯花墻』と後水尾天皇の書が掛けられるようです。 茶道具は、茶室で観ると本当に印象が変わりますよね。
展覧会 概要
期間:2019/12/14~2020/1/30
休日:毎月曜日(1/13・27は開館し、1/14・26が休館)、12/27~1/3
時間:10:00~17:00(入館は30分前まで)
料金:一般¥1,000、大高生¥500、中学生以下無料
ぐるっとパスで入場可能
公式サイト:http://www.mitsui-museum.jp/index.html