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情報|刀剣博物館「日本刀 多彩なる造形」2022/2/26~5/22[東京]

情報-博物館・美術館

刀剣博物館のこと

両国国技館や江戸東京博物館から北に数分、旧安田庭園の一角にある「刀剣博物館」は、名前の通り刀剣に特化した博物館です。 母体である「日本美術刀剣保存協会」は、明治維新後の廃刀令や第二次世界大戦後の接収によって、貴重な刀剣類が流出したり散逸したりするのを防ぎ、日本刀や日本刀に関する文化を守るために設立された団体だそうです。 年に5~6回の展覧会が企画され、現代の名工による作品が集められたり、産地や特徴がテーマにされたりと、とにかく刀剣を堪能できる博物館です。

刀剣は一部のマニアのものでしょ?!、どれも同じに見える、という方、お気持ちわかります笑。 実は私が刀剣を面白いなと感じたのはこちらの「日本刀の見方」という展覧会を観たのがきっかけで、その時は日本刀の「姿」=形をテーマにした展覧会でした。 テーマごとに代表的な名品が並べられ、充実したキャプションやパネル展示のおかげで刀剣の見どころのツボを教えてもらえた感じです。 それ以降は他所で観ても面白く感じるようになり、今では「こんなのが好き」という好みまで出てきました。 刀剣好きはもちろんですが、刀剣がよくわからないとか敬遠していた方は、ぜひ今回のような展覧会をおすすめします。

日本刀 多彩なる造形展

刀剣博物館、2022年春の展覧会は「日本刀 多彩なる造形展」ということで、ひさしぶりに古い時代の文化財級の刀剣が多く出そうな展覧会です。 名前から、刀剣の形や種類をテーマにした展覧会であろうことは想像がつきますが、チラシの裏面を見てびっくり、かなり珍しい姿の刀剣が集められています。

忍者のイメージが強い(忍者以外も使うのでしょうか?)鎖鎌などはかなりレアでしょうし、庖丁正宗と呼ばれるいくつかの正宗作の中でも特に幅が広い靖国神社の脇差、鎌のような反りのついた薙刀や、祭礼か奉納用と思われる鉾といった珍しい刀剣が並んでいます。 

作品リストを見ると、日本刀の誕生から鎌倉~南北朝と時代を下り、槍・大太刀・薙刀と日本刀といわれて思い浮かべる太刀などとは姿の異なる刀剣が続きます。 後半は刀装やちょっと珍しい造形の刀が展示されるというバラエティ豊かな展覧会ですので、初心者もマニアも満足できる内容なのではないでしょうか。

刀剣博物館「日本刀 多彩なる造形展」チラシより

この展覧会で観られる国宝

太刀 銘 国行(明石国行)

3/29〜4/24のみ

刀剣乱舞にも実装されているので、きっと展示期間は混みあうのではないかと思います。 樋に三鈷剣が彫られた太刀で、刃の先端の丸みのある部分「切先(きっさき)」が短くてずんぐりとした「猪首切先(いくびきっさき)」です。 鎌倉時代の京都(山城国)で活躍した刀工の一派「来派」の国行という刀工による太刀で、明石松平家に伝わったので「明石国行」と呼ばれています。 今回の展覧会では、鎌倉時代を代表する刀剣として展示されるようです。

展覧会 概要

日程:2022/2/26~5/22
時間:9:30~17:00(入館は30分前まで)
休館:毎月曜日(祝日は開館して翌火曜が休館)
料金:大人¥1,000、大高生¥500、中学生以下無料
※2022年3月末まではぐるっとパス割引あり、4月以降は対象外

刀剣博物館 公式サイト

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