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情報|東洋文庫ミュージアム「大清国展」2020/1/25~5/17[東京]

情報-博物館・美術館

★新型コロナウィルス感染拡大防止のため、3/2で終了

大清国展

中国の王朝「清(しん)」は満州族が建国して、1616年~1912年まで中国とモンゴルを支配します。 時代的には、日本の江戸時代(1603~1868年)と明治時代(1868~1912年)と重なります。

一番の最盛期は、乾隆帝の治世(1735~1795年)で、ヨーロッパではルイ15世やマリア・テレジアが治めて華やかな文化が開いた頃です。 そして、最後の皇帝が、有名なラストエンペラー「宣統帝・溥儀」です。

乾隆帝

中国の大多数は漢民族で、満州族はわずか数%なのですが、私たちが「中国」と聞いてイメージするような辮髪やチャイナドレスは、実は満州族のカルチャーなのだそうです。 衣装などを見ていると、モンゴルのものに近いのかもしれません。

満州族は、アラビア文字を縦書きにしたような満州文字を持っていて、漢字と併用されていたようです。 反乱が多発したり、アヘンが蔓延したりと、清朝末期は日本と同じように混乱の時代だったようです。

右は漢字、左は満州文字の「叙爵文書」
イギリス人の描いたアヘン窟の様子

この展覧会で観られる国宝

文選集注

文選は、古代中国~南北朝時代の詩や文章類を編纂した詩文集で、奈良時代には日本にもたらされていました。 この『文選集注』は文選の注釈書で、平安時代に書写されたものです。 中国ではすでに失われていて、世界中でもこちらの蔵品と称名寺蔵のものが現存するのみです。

オリエントホール

東洋文庫ミュージアムの入口1F 部分は「オリエントホール」で、正面の大きなガラス窓からは芝生の庭が見渡せる、気持ちのいい空間です。 企画展とあわせた展示がされますが、こちらの方が気楽に観られる感じでしょうか。

今回は「有名人でさらっとさらう中国史」で、さらっとという気楽さがいいですよね。 有名人といっても、実在の玄奘三蔵から創作のトゥーランドット姫まで、各国で書かれた中国の人物について背景や歴史が説明してあります。

展覧会 概要

★新型コロナウィルス感染拡大防止のため、3/2で終了

期間:2020/1/25~5/17
時間:10:00〜19:00(受付は18:30まで)
料金:大人¥900、65歳以上¥800、大学生¥700、中高生¥600、小学生¥290
割引:六義園とセット券あり、ぐるっとパスで入場可能
休館:毎火曜日、年末年始、展示替え期間
施設:ショップ、カフェレストラン
交通:JR・南北線「駒込駅」徒歩約8分、三田線「千石駅」徒歩約7分
サイト:http://www.toyo-bunko.or.jp/museum/

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