醍醐寺のこと
五重塔や本堂にあたる金堂などが広がる「下醍醐」と、下醍醐から約1時間ほど笠取山を登り薬師堂や開山堂などの点在する「上醍醐」がある。 空海の孫弟子にあたる「聖宝(しょうぼう)」によって、874年に開山された。 醍醐天皇の祈願所にもなり、その庇護のもとで発展を遂げるが応仁の乱で荒廃。 秀吉の「醍醐の花見」で再興される。
国宝『五重塔』
五重塔は、醍醐天皇の冥福を祈る為に崩御の翌年である931年に計画されたが、20年後の951年に完成した京都最古の木造建造物。 1585年の地震で大きな被害を受けたが、豊臣秀吉の援助により大規模修繕された。 内部の壁には仏像や真言祖師像などの壁画が描かれ、これは「絵画」として国宝登録されている。
高さ38mに対して、相輪が全体の1/3の約13mとなっている。 内部は中心に心棒が通り、その四方には醍醐天皇・朱雀天皇・村上天皇・穏子皇后の位牌がまつられている。 京都府下では最古の木造建築物。
この国宝を観るには
下醍醐にあるので、拝観は比較的簡単にできる。 通常は外観のみだが、毎月29日には「納経法要」があり、¥1,000で写経納経すると法要中に四方の扉から中を拝観することが出来る。
この国宝でのイベント
毎月29日(醍醐天皇の命日)に五重塔で法要があり、写経奉納も行われる。 写経奉納すると、四方の扉から中を拝観する事ができる。
五重大塔開扉 納経法要(毎月29日)
日時:毎月29日 10:30~、13:30~
時間:約1時間
奉納料:¥1,000(拝観料は別途)
受付:五重塔の向かいにある「清滝宮拝殿」にて、予約不要
公式サイト:https://www.daigoji.or.jp/
文化財指定データ
【台帳・管理ID】102-1900
出典:国指定文化財等データベース一部抜粋
【指定番号】00008
【種別】近世以前/寺院
【指定名称】醍醐寺五重塔
【ふりがな】だいごじごじゅうのとう
【員数】1基
【時代・年】天暦6年(952年)
【構造・形式】三間五重塔婆、本瓦葺
【所在地】京都府京都市伏見区醍醐伽藍町
【所有者】醍醐寺
【重文指定日】1897.12.28
【国宝指定日】1951.06.09