寝覚物語絵巻[大和文華館/奈良]

寝覚物語絵巻[大和文華館/奈良]

寝覚物語のこと

「寝覚物語」は「夜半の寝覚」「夜の寝覚」「寝覚」などと呼ばれる平安時代の物語で、更級日記の作者「菅原孝標の女(すがわらのたかすえのむすめ)」の作だと考えられる。 現存するのが一部のため、全体のあらすじは批評や感想などから推察している。

主人公「寝覚の上」は太政大臣の姫君で、姉の婚約者(後に夫)である中納言と子をなすが、子は中納言家に引き取られる。 寝覚の上は老関白に嫁ぐが、中納言との間に再び身ごもった子供は関白の子として育つ。 寝覚の上は老関白に死に別れに未亡人になり、帝にも思いを寄せられるが、再び中納言との間に子を身ごもり、やがて中納言の元に引き取られる。

国宝『寝覚物語絵巻』

絵4段と詞書4段が1巻になっているが、寝覚物語の現存しない後半の一部分だと考えられる。 館林藩主だった秋元子爵家の旧蔵品だったが、実業家の原三渓に渡り、現在は大和文華館が収蔵している。

「つくり絵」というやまと絵の技法で描かれている。 つくり絵は、最初に描く下書きの線を岩絵の具でしっかり塗ってしまい、仕上げに細い墨で再び輪郭線などを描くもので、国宝の『源氏物語絵巻』などもこの手法で描かれている。 詞書部分も雲母や切箔などで装飾された壮麗なもので、藤原隆能の筆によるという説もある。

こちらで画像が見られます

大和文華館 公式サイト「コレクション」→「絵画」で画像を見られます。

文化財指定データ

【台帳・管理ID】201-63
【指定番号】00059-00
【種別】絵画
【指定名称】紙本著色寝覚物語絵巻
【員数】1巻
【時代・年】平安時代
【所在地】大和文華館
【国宝指定日】1962.11.22

出典:国指定文化財等データベース一部抜粋

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