国宝『鐘楼』
東大寺大仏殿から東方向に坂を上がると「鐘楼の丘」と呼ばれるエリアに出る。 階段を上がったところに鐘楼が建っており、鐘楼を囲むように俊乗堂・行基堂・念仏堂が、北側のやや低い場所に大湯屋が建っている。
東大寺は平家による焼き討ちの後、勧進によって各堂宇が再建され、開山堂などを再建した重源上人の後に大勧進職に就いたのが、建仁寺を開いたことでも有名な栄西で、この鐘楼は栄西により再建された。 中に吊られる鐘は大仏開眼と同年頃に作られたもので、同じく国宝に指定されている。
この国宝を観るには
東大寺は堂宇ごとに拝観料がかかるが、このエリアは無料で見学ができる。 24時間365日見学可能
この国宝でのイベント
この鐘は現在でも毎日撞かれているが、大晦日の除夜の鐘は一般人が8名1組で撞くことができる。 22:30頃から整理券代わりの記念印刷物800枚が配られる。 撞木に細い綱が8本付けられており、それを引いて撞く
鐘楼にある国宝『梵鐘』
文化財指定データ
台帳・管理ID 102-2437
出典:国指定文化財等データベース一部抜粋
指定番号 00123
指定 近世以前/寺院
指定名称 東大寺鐘楼
ふりがな とうだいじしょうろう
員数 1棟
時代・年 鎌倉前期・承元(1207~1210年)
構造・形式 桁行一間、梁間一間、一重、入母屋造、本瓦葺
所在地 奈良市雑司町
所有者 東大寺
重文指定日 1898.12.28
国宝指定日 1951.06.09
説明 鐘楼は榮西が鎌倉時代初期承元頃に再建したものである。方一間、四方吹放で、構造法や繰型は天竺様を基調としていると思われるが、特異な組物の配置などには唐様らしき点もみられ、異色ある建築として技術的及び様式的にみて文化史的意義が極めて深い。
鑑賞ログ
2018年12月
12/16は俊乗堂が開扉される為、このあたりもとても混んでいました。 鐘楼は何気なく建っていて誰でもどこからでも入れるようになっています。 東大寺くらい文化財だらけになると、ちょっとぞんざいな感じになるのか(笑)