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国宝-建築|興福寺 三重塔[奈良]

国宝DB-建築

国宝『興福寺 三重塔』

興福寺に三重塔が建立されたのは、康治2年(1143年)のことで、崇徳天皇の中宮で藤原氏出身の「皇嘉門院(こうかもんいん)」によってだが、治承4年(1180年)には焼失している。 現存している三重塔は、北円堂とほぼ同じ焼失後間もなく再建されたと考えられる。

興福寺 国宝『三重塔』

高さ19mほどで繊細な組みものなど優美な姿をしており、内部の中心には板がX状に組まれ千体仏が描かれている。 現在は弁財天をまつっているが、これは明治時代に興福寺の旧塔頭「世尊院」の弁財天で、お姿は八臂の座像で眷属の十五童子を従えている。

興福寺 国宝『三重塔』

この国宝での行事・イベント

毎年7月7日に「弁財天供」が行われる。 AM10時から法要が執り行われ、終了後には開かれた扉から中を拝見することができる。

この国宝を観るには

伽藍が集まるエリアから、少し下がった位置にあり、見落としがち。 開扉は原則年に1度だが、外観は365日24時間拝観可能。

文化財指定データ

【台帳・管理ID】102-2460
【指定番号】00060
【種別】近世以前/寺院
【指定名称】興福寺三重塔
【ふりがな】こうふくじさんじゅうのとう
【員数】1基
【時代・年】鎌倉前期(1185~1274年)
【構造・形式】三間三重塔婆、本瓦葺
【所在地】興福寺
【国宝指定日】1952.03.29

出典:国指定文化財等データベース一部抜粋

鑑賞ログ

2019年1月

南円堂の前の階段を南に降りたところにひっそり建っている小ぶりな三重塔。 興福寺の中心地からだと、少し低地にあるのと木陰になるので見えづらく、見逃してしまう方も多そう。 お正月なのでお飾りも付いています。 

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