御堂関白記[陽明文庫/京都]

御堂関白記[陽明文庫/京都]

近衛家と陽明文庫

近衛家は、平安時代に栄華を誇った藤原北家で、平安末期~鎌倉時代にいくつかの家に分かれたうちの1つです。 摂政関白に登れる家柄「摂関家」の中でも、近衛家は筆頭とされ、明治に入ると公爵家となる。

陽明文庫は近衛家の文庫で、古いものは平安中期までさかのぼる古文書類や宸翰、和歌集や物語など書跡・典籍や、美術品などを保管している。 現在は公益財団法人になっており、研究機関や美術館・博物館への貸し出しなど行っている。

国宝『御堂関白記』

近衛家および、近衛家を称する前からの藤原氏出身で関白になった人物は、その職にある時は「関白記」という日記を記した。 御堂関白記は藤原道長による日記で、道長の自筆が14巻と写本12巻が残っている。 写本は、道長の孫の師実の頃に書写されたものが、自筆本と共に国宝に指定されている。

自筆本は、陰陽道によって作られた「具注暦(ぐちゅうれき)」という暦の空白に書かれている。 現存するものは、道長が33歳~56歳に記されたものだが、断簡や記録から左大臣に昇進した30歳頃から書かれたと考えられる。

道長は、洛中の邸宅近くに大規模な御堂を建立したので「御堂関白」と通称されたが、史実では道長は関白にはなっていない。 江戸時代に、近衛家熙が書写した際に「御堂関白記」と記したために、その後はこの名称で呼ばれるようになる。

この国宝を観るには

陽明文庫は一般には公開されておらず、御堂関白記も非公開だが、巻数が多いので比較的多く展覧会などに出展される。

文化財指定データ

【台帳・管理ID】201-816
【指定番号】00042-00
【種別】古文書
【指定名称】御堂関白記〈自筆本十四巻/写本十二巻〉
【ふりがな】みどうかんぱくき
【員数】26巻
【時代・年】平安時代
【附指定】御堂御記抄5巻・1幅、御堂御暦記目録1通
【所有者】陽明文庫
【国宝指定日】1951.06.09

出典:国指定文化財等データベース一部抜粋

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