国宝『五重小塔』
光明皇后の発願によって建立された「西小塔堂」内に安置されていたという、高さ5.5メートルほどの五重塔。 中に入ることはできないが、構造は内部まで実際の建造物と同じように作られ「建造物」として国宝に指定されている。
西小塔堂のあった小塔院伽藍は、室町時代に焼失しており、それ以降は極楽堂内に安置されていた。 塔は落雷なども多く、奈良時代の五重塔は全て失われており、この小塔は室内で保管されたため状態が良く、当時の建築を知る資料としても貴重である。
この国宝を観るには
元興寺内にある宝物館の「法輪館」内に安置されており、拝観時間内ならいつでも観ることができる。
WEB https://gangoji-tera.or.jp/
住所 奈良県奈良市中院町11番地
電話番号 0742-23-1377
拝観時間 9:00~17:00(入門は~16:30)
拝観料 通常:大人¥500、中高校生¥300、小学生¥100
特別料金 特別展期間中:大人¥600、20名以上団体:大人¥400(特別展期間中¥540)
駐車場 乗用車10台(東門駐車場、無料)8/22~25、2/2〜3は使用不可
施設 法輪館(宝物館)
※訪問する際は最新の公式情報をご確認ください
元興寺の国宝
国宝『薬師如来立像』は奈良国立博物館に寄託
文化財指定データ
【台帳・管理ID】102-2490
出典:国指定文化財等データベース一部抜粋
【指定番号】00205
【種別】近世以前/寺院
【指定名称】元興寺極楽坊五重小塔
【ふりがな】がんごうじごくらくぼうごじゅうしょうとう
【員数】1基
【時代・年】奈良時代(710~793年)
【構造・形式】三間五重塔婆、本瓦形板葺
【所在地】奈良県奈良市中院町
【国宝指定日】1952.03.29
鑑賞ログ
2017年12月
元興寺法輪館(宝物館)
奈良ホテルから徒歩5分くらい。蘇我馬子が建立した飛鳥寺が奈良遷都で移ってきたお寺。かつては東大寺クラスの大寺院だったようで、国宝になっている禅室のような僧侶の暮らす堂宇がたくさん並んでいたらしい。今は静かなひっそりした寺院だが、曼荼羅をまつっている本堂にも上がることが出来たり、「法輪館」という宝物館には仏像や発掘品の他にも元興寺の歴史や発掘についての資料がたくさんあり、しっかり観ると1時間以上はかかる。五重小塔は高さ5.5mほどで法輪館に置かれているが、これは「建築物」として国宝に登録されているらしいです。