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国宝-建築|夢殿[法隆寺東院/奈良]

国宝DB-建築

国宝『法隆寺 夢殿』

法隆寺の「東院」エリアは、聖徳太子の営んだ宮殿「斑鳩宮」の跡地にあたる。 聖徳太子が推古30年(622年)に49歳で亡くなり、子孫が蘇我氏によって滅びると宮一帯は荒廃するが、それを嘆いた行信僧都が聖徳太子の菩提を弔うために夢殿を建立した。 フィクションなどでは聖徳太子が夢殿に籠るような表現もあるが、没後100年以上後に建てられたものである。

建立は奈良時代だが、寛喜2年(1230年)の修理で屋根の高さや軒を出すなど、大規模な変更がされている。 古材を参考に奈良時代の形式に戻すことも可能な状態だが、昭和の修理では鎌倉期の様式で行われた。 東院の本堂でもある夢殿は、聖徳太子の姿をうつしたと言われる救世観音を本尊としてまつっている。

夢殿[法隆寺東院/奈良]
夢殿[法隆寺東院/奈良]
夢殿[法隆寺東院/奈良]

夢殿に安置される国宝

観音菩薩立像(救世観音)
行信僧都坐像
道詮律師坐像

この国宝を観るには

夢殿は拝観時間内には常時開扉されており拝観可能だが、国宝の『救世観音』は春(4月中旬~5月中旬)と、秋(10月下旬~11月下旬)のみ公開される。

文化財指定データ

【台帳・管理ID】102-2648
【指定番号】00028
【種別】近世以前/寺院
【指定名称】法隆寺東院夢殿
【ふりがな】ほうりゅうじとういんゆめどの
【員数】1棟
【時代・年】天平11年(739年)
【構造・形式】八角円堂、一重、本瓦葺
【附指定】棟札2枚
【所在地】奈良県生駒郡斑鳩町法隆寺山内
【国宝指定日】1951.06.09

出典:国指定文化財等データベース一部抜粋

鑑賞ログ

2019年1月

もう記憶がないくらい久しぶりの夢殿で、奈良時代の建立ということに衝撃を受けました。 えっ、聖徳太子はこの中で祈ったんじゃないの? 安田靫彦の「夢殿」は?! 山岸 凉子の「日出処の天子」は?! 今回は救世観音のご開帳時期ではなかったので、また来ねばです。

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