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国宝-建築|法隆寺 聖霊院[奈良]

国宝DB-建築

国宝『聖霊院』

法隆寺の中心的な「西院伽藍」回廊の東に、聖徳太子像をまつるために建てられた。 北側には僧房であった国宝『東室』が隣接するが、これは東室の南端を改装して建てられており、弘安7年(1284年)には大規模な改修がされた。 

入母屋のように見えるが、切妻屋根の妻入り(妻を正面にする)に、庇をつけている。 聖徳太子をまつるために建てられたものだが、建築様式には蔀戸など寝殿造りの要素が取り入れられている。

内陣には厨子があり、国宝『聖徳太子像・山背王像・殖栗王像・卒末呂王像・恵慈法師像』が安置される。 これは秘仏で、3/22~24の「お会式」のみ開扉されるが、供物が高く積まれるため像が見えなくなる。 現在は、外陣が法隆寺のご朱印受付になっており、混みあっている。

この国宝を観るには

有料拝観エリアではないので、無料で観ることができる。

3/22~24の「お会式」では、秘仏の聖徳太子像がご開帳されるが、供物が山高く積まれて像を観ることが難しい。 3/21の夕方に行われる「お逮夜」では、法要後に像を観ることができる。

文化財指定データ

【台帳・管理ID】102-2682
【指定番号】00094
【種別】近世以前/寺院
【指定名称】法隆寺聖霊院
【ふりがな】ほうりゅうじしょうりょういん
【員数】1棟
【時代・年】弘安7年(1284年)
【構造・形式】桁行六間、梁間五間、一重、切妻造、妻入、本瓦葺、正面一間通り庇付、向拝一間、檜皮葺
【附指定】棟札1枚
【所在地】奈良県生駒郡斑鳩町法隆寺山内
【国宝指定日】1952.11.22
【説明】現在野聖霊院は、平安時代建立の聖徳太子をまつる仏堂を、弘安七年(1284)に全面的に建て替えられたものである。 切妻造、妻入の正面に広庇を設けた構成で、組物は正面平三斗、側面出三斗、軒を二軒繁垂木として仏堂らしく扱っている。内部は前二間を外陣(礼堂)、後方を内陣、脇陣、後陣に区画する。内陣には厨子をつくりつける。 聖霊院は聖徳太子をまつる仏堂として建てられたが、その平面形式や外観は、寝殿造の対屋を彷彿させるものがあり、当時の住宅を知るうえでも貴重な建築である。

出典:国指定文化財等データベース一部抜粋

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