釈迦如来像(赤釈迦)[神護寺/京都]

釈迦如来像(赤釈迦)[神護寺/京都]

国宝『釈迦如来像(赤釈迦)』

平安時代後期(12世紀)の仏画で、この時期は末法思想や密教が主流となり、釈迦像はあまり作られなくなるが、神護寺は「法華会」を開いており、その本尊だと考えられる。 縦が160cm近い大型の作品。

2019年「京博寄託の名宝」展パンフレットより

院政期らしく、華やかな彩色に截金などの装飾を多用した仏画で、赤い衣をまとい枠線が赤で描かれているので「赤釈迦」と呼ばれる。 蓮華座の上に結跏趺坐(けっかふざ)した姿をしている。 身は金白色で穏やかな表情を浮かべており、全体的に優美な印象の傑作。

法華会とは

法華経を講義する法会を指し、「法華八講」や開結経を加えた「法華十講」などが有名で源氏物語にも登場する。 奈良東大寺の「法華堂(三月堂)」では、毎年3月に法華会が開かれ、本尊とされたと考えられる曼荼羅図(ボストン美術館蔵)では、赤い衣の釈迦像が中心に描かれている。 神護寺では、その前名である「高尾山寺」の頃から法華会が開かれていた。

この国宝を観るには

京都国立博物館に寄託されているが、毎年5月1~5日に神護寺で行われる「曝涼(虫干し・虫払い)」には里帰りして一般にも公開される。 その他、特別展などへ出展されることも比較的多い。

文化財指定データ

【台帳・管理ID】201-50
【指定番号】00045-00
【種別】絵画
【指定名称】絹本著色釈迦如来像
【ふりがな】けんぽんちゃくしょくしゃかにょらいぞう
【員数】1幅
【時代・年】平安時代
【所有者】神護寺
【国宝指定日】1952.03.29

出典:国指定文化財等データベース一部抜

鑑賞ログ 2019年5月

神護寺の曝涼展で、一番奥の部屋にある床の間の中央に掛けられていました。 左右には国宝の『伝平重盛像』と『伝源頼朝像』が、中央の釈迦如来に向くように掛けられています。 ガラス越しでなくごくごく間近で拝見できて、彩色や截金もきれいに残っている様子が観られました。

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