瀟湘臥遊図[東京国立博物館]

瀟湘臥遊図[東京国立博物館]

国宝『瀟湘臥遊図』

中国・北宋時代の画家「李公麟」によると伝わる水墨画で、中国では画題にされることの多い湖南省の名所「瀟湘」を描いている。 名画の蒐集に熱心だった「乾隆帝」の四名巻のうちの1本で、巻頭には乾隆帝の書で「気呑雲夢」と書かれる。 臥遊図とは臥ながらにして遊ぶという意味で、家にいながら心をその地に遊ばせるというもの。

巻中には乾隆帝の描いた「竹」の絵がり、四名巻の他の3巻にもそれぞれ「蘭」「梅」「菊」が描かれている。 蘭・竹・菊・梅の「四君子」模様は、君子=優れた人の特徴を植物になぞらえたもので、中国では大変好まれる。 四名巻の残りの3巻は、大英博物館の「女史箴図巻」=「蘭」、フリーア美術館(ワシントン)「蜀川図巻」=「梅」、北京国家博物館「九歌図巻」=「菊」

元の所有者である菊池惺堂が、関東大震災の火災の中から救い出した。 中国では日本における刀剣や茶道具のように所有者やその来歴が重視されるため、歴代の所有者たちが自身の印を押している。 巻末には菊池惺堂の件も書き足されている。

巻頭の乾隆帝の筆
やや左部分が竹図
巻頭の乾隆帝の筆

この国宝を観るには

所蔵している東京国立博物館で、1~3年に1度程度は公開される。

公開履歴

2019/10/29~12/25 東京国立博物館
2018/9/26~10/21 東京国立博物館
2017/10/3~10/15 京都国立博物館「国宝」
2016/9/27~10/23 東京国立博物館
2014/8/5~9/15 東京国立博物館

文化財指定データ

【台帳・管理ID】201-71
【指定番号】00068-0
【指定名称】紙本墨画瀟湘臥遊図〈章深の跋に「舒城李生作」とある/〉
【ふりがな】しほんぼくがしょうしょうがゆうずかん
【員数】1巻
【作者】舒城李生(李氏筆)
【ト書】乾道六、七年の葛〓等九人の跋がある
【国・時代】中国・南宋時代
【所有者】東京国立博物館
【国宝指定日】1953.03.31

出典:国指定文化財等データベース一部抜粋

鑑賞ログ

2018年10月

東京国立博物館 中国書画精華-名品の魅力-
毎年秋に開催されるらしい中国絵画の企画展示。東洋館の一室だが通常料金で観られるわりに、国宝もかなり多く出ていて会期の途中で展示替えもあり、内容が充実している。

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