国宝『四天王立像』
北円堂の本尊は運慶による弥勒仏で、室町時代に作られた脇侍と、同じく運慶作の無著世親菩薩が安置され、囲むように平安初期の四天王が安置される。 像高135~140cmほどの木心乾漆造りで、凝った甲冑姿で表面は彩色が残る。
増長天と多聞天の台座裏には、修理銘「大安寺四天王像、延暦十年四月造立」とあり、延暦10年(791年)に南都七大寺の1つ「大安寺」の四天王として制作され、弘安8年(1285年)には興福寺の僧「経玄」によって修理されたことがわかる。
興福寺北円堂の国宝
国宝『興福寺 北円堂』
国宝『弥勒仏坐像』運慶作
国宝『無著・世親立像』運慶作
この国宝を観るには
北円堂は普段は公開されておらず、春と秋の特別公開の時のみ拝観できる。 春はGW前後に2週間ほど、秋は正倉院展の付近で2~3週間公開されるが、日にちは決まっていない。
春・秋の定期公開以外の特別公開
2019/10/17~11/10 北円堂・南円堂 同時公開
文化財指定データ
【台帳・管理ID】201-264
出典:国指定文化財等データベース一部抜粋
【指定番号】00100-00
【種別】彫刻
【指定名称】木心乾漆四天王立像(所在北円堂)
【ふりがな】もくしんかんしつしてんのうりゅうぞう
【員数】4躯
【時代・年】791/修理銘 1285
【ト書】増長天、多聞天像台座裏面の弘安八年興福寺僧経玄の修理銘に、大安寺四天王像、延暦十年四月造立とある
【所有者】興福寺
【国宝指定日】1956.06.28