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国宝-工芸|太刀 銘 備前国包平作(名物 大包平)[東京国立博物館]

国宝DB-刀剣

国宝『太刀 銘 備前国包平作』名物 大包平

平安中~後期に、備前国(現在の岡山県)には「古備前派」と呼ばれる刀工集団が活躍し、包平は平安末期頃の人物だとされる。 この太刀と、国宝に指定される『太刀 童子切安綱』とで「東西の両横綱」といわれるほど評価の高い名刀。

享保名物帳には「大包平(おおかねひら)」と記録され、名物号の由来は、包平作の刀剣で特に出来が良いからとも、その大きさからともいわれる。 備前岡山藩主の池田家に伝来したが、それ以前の来歴については不明。 戦後に東京国立博物館の所蔵となる。

89cmもある長大な太刀で、峰の部分が屋根のようにとがる庵棟、表裏に樋という筋が彫られ、刃文は小乱れに小丁子が交じる。 茎には「備前国包平作」の銘が入るが、包平の他の刀剣では「包平」と2字の銘が多い。

この国宝を観るには

東京国立博物館で、数年に1度は展示される。

公開履歴

2023/9/26~12/10 東京国立博物館 13室
2022/10/18~12/18 東京国立博物館 150周年「国宝 東京国立博物館のすべて
2020/6/10~9/6 東京国立博物館 13室
2018/1/10~4/8 東京国立博物館 13室
2014/11/18~2015/2/15 東京国立博物館 13室

文化財指定データ

【台帳・管理ID】201-297
【指定番号】00011-00
【指定名称】太刀〈銘備前国包平作(名物大包平)/〉
【ふりがな】たち〈めいびぜんのくにかねひらさく(めいぶつおおかねひら)〉
【員数】1口
【時代・年】平安時代
【作者】備前国包平
【寸法・重量】刃長89.2cm、反り3.4cm、元幅3.7cm、先幅2.5cm、鋒長3.7cm
【品質・形状】鎬造、庵棟、鋒詰まり猪首となり、腰反り高く踏張りあり。地鉄は小板目肌約り、地沸つき、地景交じり、乱れ映り立つ。刃文は小乱れに足入り、匂深く小沸つき、金筋入る。
【画賛・銘等】「備前國包平作」
【伝来・他】備前池田家伝来
【所在地】東京国立博物館
【国宝指定日】1951.06.09
【説明】古備前包平の健全無比の大作。久能山東照宮に真恒と共に、大振りで身幅の広い豪壮成す形をしたもので、平安時代後期における一形体を代表するものである。『享保名物帳』などに所載され、池田三左衛門輝政の愛刀として岡山池田家に伝来した。
地鉄と刃文の美しさが優れ、我が国第一の名刀ともいわれる。

出典:国指定文化財等データベース一部抜粋
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