赤絲威大鎧(梅鴬飾)[春日大社/奈良]

赤絲威大鎧(梅鴬飾)[春日大社/奈良]

国宝『赤絲威大鎧(梅鴬飾)』

大鎧(おおよろい)は、平安時代~南北朝時代に主に馬上で着用された防具で、腰から下の「草摺(くさずり)」が、前後左右の4枚にわかれている。 他の武具と共に、戦勝祈願などで神社に奉納されることも多く、奉納用には凝った金物飾が付けられた。

鎌倉時代後期に作られたと思われる、奉納用の装飾性の高い大鎧で、梅の木に蝶や鶯のモチーフをベースに、蜘蛛の巣・虻・蓑虫などが透かし彫りされている。 兜の前部には、玉眼の獅子の頭が飾られ、細く長く伸びる「鍬形」には、鳥の羽の模様が彫られている。

この国宝を観るには

所有する春日大社には、社宝を中心に展示する「国宝殿」があり、3~4カ月ごとに企画展が開催される。 1~2年に1度程度は公開される。

公開履歴

2020/3/14~7/12 春日大社 国宝殿「Enjoy 鎧 ―日本一の鎧を楽しむ―」
2018/9/1~12/13 春日大社 国宝殿「春日信仰の美しき世界」
2018/5/8~6/10 奈良国立博物館「国宝 春日大社のすべて」

文化財指定データ

【台帳・管理ID】201-318
【指定番号】00031-00
【種別】工芸品
【指定名称】赤絲威鎧〈兜、大袖付/〉
【ふりがな】あかいとおどしよろい〈かぶと、おおそでつき〉
【員数】1領
【時代・年】鎌倉時代
【寸法・重量】胴高69.0cm、兜鉢高11.5cm、大袖高45.3cm
【品質・形状】黒漆塗り鉄革小札を一枚交じりに赤糸で威し、耳糸、畦目は啄木、菱縫は赤糸で施す。
【所有者】春日大社
【国宝指定日】1951.06.09
【説明】本鎧は、八双鋲と水呑緒の鐶に入八双の座と笄金物がつき、栴檀、鳩尾板が狭小で、金具廻りの花先形が緊緻な様相をしめしていることなどから、鎌倉時代後期に属するものと推定されている。総体に、技法が精巧緻密を極め、鍍金透彫金物における図様配置の巧妙さと前立の獅噛の技法などは当代彫金技法の精華を尽くした荘重華麗な一領である。

出典:国指定文化財等データベース一部抜粋

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