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国宝-工芸|太刀 銘 包永[静嘉堂文庫/東京]

国宝DB-刀剣

国宝『太刀 銘 包永』

包永は、鎌倉時代の大和国(現在の奈良県)の刀工で、本名は平三郎という。 東大寺の転害門(てがいもん)前に住み、一派は「手掻派(てがいは)」を名乗る。 包永を名乗る刀工は、鎌倉時代中期の初代から3代続き、手掻派はその後も栄えてかなりの作例が残る。

この太刀は初代包永の代表作で、反りが高く沸がよくついている。 明治期に軍事物資で財を築いた赤星家の所有だったが、三菱の岩崎家に移り、現在は三菱グループの静嘉堂文庫が所有する。

三菱の至宝展チラシより

この国宝を観るには

所蔵する静嘉堂美術館で、数年単位で公開される。

公開履歴

2022/10/1〜12/18 静嘉堂文庫美術館「響きあう名宝
2021/6/30〜8/9 三菱一号館美術館「三菱の至宝
2021/4/10~6/13 静嘉堂文庫美術館「旅立ちの美術
2020/7/8~8/16 三菱一号館美術館「三菱の至宝」※2021年に延期
2017/1/21~3/20 静嘉堂文庫「超・日本刀入門」

文化財指定データ

【台帳・管理ID】201-360
【指定番号】00072-00
【指定名称】太刀〈銘包永/〉
【ふりがな】たち〈めいかねなが〉
【員数】1口
【時代・年】鎌倉時代
【寸法・重量】身長73.0cm、反り2.7cm、元幅2.9cm、先幅1.9cm、鋒長3.0cm、茎長19.7cm
【品質・形状】鎬造、庵棟、鎬高く、鎬幅広く、鋒中。鍛板目肌流れ柾交じり、地沸よくつく。刃文は匂い口やや沈み沸つよく、浅い湾、小乱れ、互の目交じり、表裏物打上二重刃となり、所々ほつれ
【作者】包永
【画賛・銘等】「包永」
【伝来・他】赤星鉄馬旧蔵-岩崎家-静嘉堂
【所有者】静嘉堂文庫
【国宝指定日】1952.11.22
【説明】大和手掻派の祖、初代包永の作とほぼ推定されるもので、包永作中白眉とされる。同作には生ぶ茎のものはほとんどなく、皆磨り上げとなっている。本太刀は手掻派の特色が顕著に表され、刃文に一段と強く輝く沸がついた出色の出来である。

出典:国指定文化財等データベース一部抜粋
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