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情報|静岡市美術館「どうする家康」2023/11/3~12/13[静岡]

情報-博物館・美術館

どうする家康 展

大河ドラマも終盤に差し掛かり、東京→愛知と巡回したこの特別展が、家康が晩年を過ごした静岡で締めくくられます。 展覧会の終盤には静岡が舞台になるでしょうから、国宝『久能山東照宮』や近くの静岡浅間神社にある大河ドラマ館観光とあわせて遠征するのも良さそうです。

この展覧会は3か所巡回で、章構成は同じですが展示品はかなり異なります。 出展される国宝の数で見てみると、東京の三井記念美術館では自館所蔵の刀剣2口、愛知の岡崎市美術館では刀剣3口に和歌懐紙と古文書が各1件の合計5件、今回は全て刀剣ですが前後期で6口の国宝刀剣が公開されます。

それから、会場が静岡という事で、5章の大御所時代と・6章の東照大権現という静岡時代の展示がとても充実しています。 特に久能山東照宮からは重要文化財が大量に出ていて、薬壺や眼鏡といった日用品から衣類、茶道具など、家康の隠居生活が垣間見えます。

静岡市美術館「どうする家康」チラシ

この展覧会で観られる国宝

第1章 家康誕⽣−今川sからの独⽴と三河平定
第2章 戦国乱世の選択−今川・武⽥との抗争
第3章 豊⾂⼤名徳川⽒−豊⾂政権下の家康
第4章 天下⼈への道−関ヶ原から江⼾開府
第5章 ⼤御所時代−駿府の⽣活と⼤坂の陣
第6章 東照⼤権現−家康、神となる

刀(名物 中務正宗)[文化庁(国)]第3章

刀剣にあまり詳しくない方でも名前は聞いたことがあるのでは?という有名な刀工の正宗による刀です。 他の正宗作の刀剣と同様に銘が入っていませんが、茎(手に持つ部分)に金色の文字が見えるのは、後世に鑑定家が入れたものです。 どうする家康では山田裕貴が演じた本多忠勝が所持したもので、その官職名から「中務正宗」と呼ばれ、享保名物長でも名物とされています。 会期を通して公開されます。

太刀 銘 真光[致道博物館/山形]第3章

前期(11/3~11/19)のみ

今回2口の刀剣が出展されている致道博物館は、どうする家康では大森南朋が演じた酒井忠次を祖とする酒井家によって設立された博物館です。 この博物館は2件の国宝刀剣を所蔵していて、今回は前期・後期で1口ずつ公開されます。 織田と徳川の連合軍が武田を滅ぼしたときに、酒井忠次の戦功に対して織田信長が与えた太刀です。

太刀 銘 信房作[致道博物館/山形]第3章

後期(11/21~12/13)のみ

こちらが後期のみに公開される致道博物館のもう1口の国宝刀剣で、他の刀剣よりもやや古い平安時代後期~鎌倉時代に備前で作られました。 作者の信房は、刀剣が好きで刀工を集めて制作させるだけでなく、自らも刀剣を鍛えたという後鳥羽院の番鍛冶を務めたという名工です。 織田信雄と徳川家康が羽柴(豊臣)秀吉と戦った小牧長久手の戦いの戦功に対して、家康が酒井忠次に与えたものです。 

短刀 無銘正宗(名物 日向正宗)[三井記念美術館/東京]第4章

後期(11/21~12/13)のみ

第3章に出展されている中務正宗と同じ正宗による短刀で、こちらも銘は入っていませんが、所持していた水野勝成の官職名だった日向守から「日向正宗」の名物号があります。 この短刀は、石田三成が妹婿で大垣城主の福原長堯(直高)に贈ったもので、大垣城攻めをした家康の従兄弟にあたる水野勝成の手に渡りました。 紀州徳川家を経て昭和期に三井家の所有になり、現在は三井記念美術館に所蔵されています。

太刀 銘 久国[文化庁(国)]第5章

鎌倉時代に京都の三条大橋あたりで興隆した刀工、粟田口派の久国による太刀で、この久国は後鳥羽院の御番鍛冶の中でも師範格だという師徳鍛冶になった人物です。 この太刀は、駿府御分物と呼ばれる家康の形見分けで、家康の十男で後に御三家の紀州徳川家の家祖となる徳川頼宣の所有となりました。 こちらは期間を通して公開されます。 

太刀 銘 真恒[久能山東照宮/静岡]第6章

家康は自身の没後について、遺体は久能山に埋葬し、葬儀は江戸の増上寺で執り行い、位牌は岡崎の大樹寺に納め、一周忌後に日光にお堂を建てるように遺言しました。 遺言の通りに久能山に葬られ社殿なども整えられると、2代将軍の秀忠がこの太刀を久能山東照宮に奉納し、現在も同社に伝わります。 期間を通して公開されます。

展覧会 概要

期間:2023/11/3~12/13
休館:11/20(月)のみ
時間:10:00~19:00
料金:一般¥1,500、大高生・70歳以上¥1,100、中学生以下無料

静岡市美術館 公式サイト

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