短刀 銘 左 筑州住(太閤左文字)[ふくやま美術館/広島]

短刀 銘 左 筑州住(太閤左文字)[ふくやま美術館/広島]

国宝『短刀 銘 左 筑州住(太閤左文字)』

筑前左文字派の初代「源慶」による短刀で、豊臣秀吉の所有であったことから「太閤左文字」と通称される。 秀吉の没後に徳川秀忠に渡り、その後は紀州徳川家に伝わった。 いくつかの所有者を経て、エフピコ創業者の小松氏が所有していたが、2018年に寄託先だった「ふくやま美術館」に寄贈される。

源慶は短刀を得意とし、現存する刀剣でも短刀が多いが、その中でも名品とされる。 茎(手に持つ部分の中心部)には、表裏にそれぞれ「左」「筑州住」と銘が切られている。 

展覧会チラシより

筑前左文字派

左文字派は、筑前(=現在の福岡)を拠点とした刀工の一派。 南北朝時代に
相州(相模国=現在の神奈川)の名工「正宗」の元で修行をした「左衛門三郎(安吉、源慶とも)」が初代で、銘に左衛門の頭文字と思われる「左」と彫ったので「左文字派」と呼ばれる。 九州地方の作風に、相州の特徴でもある沸の強さがみられる。

この国宝を観るには

ふくやま美術館の所蔵(2018年までは寄託)で、年に一度程度は刀剣の特別展が開催される他、他館への貸し出しも比較的多い。

公開履歴

2019/12/18~2020/4/5 ふくやま美術館「所蔵品展」
2019/9/7~11/4 福岡市博物館「侍 もののふの美の系譜
2019/1/11~2/11 刀剣博物館「筑前左文字の名刀

文化財指定データ

【台帳・管理ID】201-364
【指定番号】00076-00
【指定名称】短刀〈銘左/筑州住〉
【ふりがな】たんとう〈めいさ/ちくしゅうじゅう〉
【員数】1口
【時代・年】南北朝時代
【寸法・重量】身長23.6cm、反り僅か、元幅2.3cm、茎長8.8cm
【品質・形状】平造、三つ棟、僅かに反る。鍛小板目最もよく約り、地鉄冴え、地沸つき、地景入る。刃文小湾れ互の目交じり、匂深く冴え、沸つき足入る。
【画賛・銘等】「左」「筑州住」
【伝来・他】豊臣秀吉・・・徳川秀忠・・・紀州徳川家
【所在地】ふくやま美術館
【国宝指定日】1952.11.22
【説明】初代左文字の最も代表的な出来で、地刃が健全である。相州伝の作風を示し、鍛に地景が細かに現れ、刃文は沸匂が深く、特に明るく冴えたのたれを焼き、帽子の刃文は鋭く突き上げて特色がある。地刃共に極めて明るく晴れ晴れとした名作である。

出典:国指定文化財等データベース一部抜粋

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