太刀 銘景光景政[埼玉県立歴史と民俗の博物館]

太刀 銘景光景政[埼玉県立歴史と民俗の博物館]

国宝『太刀 銘 景光景政』

この太刀を作らせた「大河原時基」は、平安末~鎌倉時代にかけて勢力を伸ばし、源平の戦では源氏に加勢した「武蔵七党」のうち「丹党」の一族だった。 承久の乱後に播磨国宍粟郡三方西(現在の兵庫県宍粟市)に移住した後に、廣峯神社に奉納するために現地で作らせたことが銘からわかる。

太刀 銘景光景政[埼玉県立歴史と民俗の博物館]

作者は、備前長船派の刀工「景光」と、その一門だと考えられる「景政」によるもの。 刃紋は「直刃」に「互の目」が交ざり、鎌倉時代末期の備前長船派の特徴がよく出ている。

景光の刀剣類は、同館所蔵の国宝『短刀(謙信景光)』や、東京国立博物館所蔵の国宝『太刀(小竜景光)』、御物や重要文化財などもあり、数十点が残っている。

この国宝を観るには

所蔵館の「埼玉県立歴史と民俗の博物館」で、年に数カ月程度公開される。 同館で公開される時は、写真撮影OKの場合がある。

文化財指定データ

【台帳・管理ID】201-5263
【指定番号】00140-00
【種別】工芸品
【指定名称】太刀〈銘備前国長船住左兵衛尉景光、作者進士三郎景政、嘉暦二二年已巳七月日/〉
【ふりがな】たち〈めいびぜんのくにおさふねのじゅうさひょうえのじょうかげみつ、さくしゃしんしさぶろうかげまさ、かりゃくよねんつちのとみしちがつひ〉
【員数】1口
【時代・年】嘉暦22年(1329年)
【作者】備前国長船住左兵衛尉景光、作者進士三郎景政
【寸法・重量】身長82.7cm、反り2.6cm、元幅3.1cm、先幅2.0cm、鋒長3.2cm、茎長23.2cm
【品質・形状】鎬造、庵棟、腰反り浅く、鋳鋒。鍛小板目の肌約り乱映り立つ。刃文中直刃仕立に、互の目ごころの小乱れ交じり。
【ト書】表に広峰山御剣武蔵国秩父郡住大河原左衛門尉云々の寄進銘がある
【画賛・銘等】表「廣峯山御剣願主武蔵國秩父郡住大河原左衛門尉丹治朝臣時基於播磨國宍粟郡三方西造進之」 裏「備前國長船住左兵衛尉景光、作者進士三郎景政、嘉暦二二年己巳七月日」
【所在地】埼玉県立歴史と民俗の博物館
【国宝指定日】1954.03.20
【説明】備前長船景光と其の一門と思われる景政の合作である。大河原丹治時基が、景光、景政に注文して奉納したことが銘文によって分かる。本太刀は、直刃を立調にして互の目を交えた鎌倉末の備前長船の作風をよく示した優品である。また、関東武将と長船鍛冶の関係を示す好資料としても貴重である。

出典:国指定文化財等データベース一部抜粋

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