太刀 銘 光忠[徳川美術館/愛知]

太刀 銘 光忠[徳川美術館/愛知]

国宝『太刀 銘 光忠』

鎌倉時代中期頃に備前(現在の岡山県)で活躍した刀工「光忠」による太刀で、銘は「光忠」と切ってある。 徳川5代将軍の綱吉が、将軍が家臣の屋敷を訪問する「御成」で尾張徳川家の江戸屋敷を訪れ、尾張3代藩主の徳川綱誠に与えたもの。 以来、尾張徳川家に伝来し、現在は名古屋の徳川美術館の所蔵となっている。

光忠は、備前長船派の初代とされる刀工で、本太刀のほかに刀2口が国宝に指定されている。 刀の反りは浅めで、刃文はこの時代の長船派によくみられる「小丁子」に小乱や蛙子も交ざる。 

この国宝を観るには

所蔵する徳川美術館は、年に6回ほどの企画展や、徳川家伝来の品が交替で出展される常設展で公開される。 徳川美術館は所蔵品が多いので、毎年公開されるとは限らない。

公開履歴

2020/6/2~6/21 徳川美術館 名品コレクション(常設展)
2019/4/14~6/2 徳川美術館「徳川将軍 ゆかりの名刀
2019/1/4~2/26 徳川美術館 名品コレクション(常設展)

文化財指定データ

【台帳・管理ID】201-440
【指定番号】00146-00
【指定名称】太刀〈銘光忠/〉
【ふりがな】たち〈めいみつただ〉
【員数】1口
【時代・年】鎌倉時代
【寸法・重量】身長72.4cm、反り2.2cm、元幅29.7cm、先幅2.3cm、鋒長3.5cm、茎長20.0cm
【品質・形状】鎬造、庵棟、反り浅く、鋒猪首。鍛小板目肌約り乱映り立つ。刃文小丁子小乱交じり、蛙子入り、裏は二重刃ごころとなり、飛焼しきりに入る。総体に匂深く小沸ごころあり。
【画賛・銘等】「光忠」
【伝来・他】伝綱吉拝領
【所在地】徳川美術館
【国宝指定日】1954.03.20
【説明】光忠は鎌倉時代中期に備前長船に住して一派をなした長船派の祖である。その太刀は身幅が広く猪首鋒の豪壮な姿のものと、やや細見で中鋒の穏やかな姿の二様があり、鍛えは良くつんで晴れやかで鮮やかな乱れ映りが立ち、刃文は丁子乱れを主に互の目を交えるもので、同時代の一文字、畠田、国宗に比して地鉄が澄んで綺麗である。本太刀は数少ない在銘作の一口。

出典:国指定文化財等データベース一部抜粋

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