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国宝-書跡典籍|三宝絵詞[東京国立博物館]

国宝DB-書跡・典籍

三宝絵詞とは

三宝絵詞は、平安時代の中頃にまとめられた仏教の説話集で、三宝とは「仏」「法」「僧」のこと。 永観2年 (984年)に、地方官を歴任し漢詩をよくした「源為憲(みなもとのためのり)」が、尊子内親王の為に編纂したもので、上・中・下の3巻で構成される。 

尊子内親王 は冷泉天皇の皇女で、幼い頃から賀茂斎院をつとめ、後に叔父の円融天皇に入内し承香殿の女御となるが、16歳の若さで出家し20歳で亡くなっている。 同母弟は花山天皇で、栄華物語には大変美しい姫宮だったと書かれている。

国宝『三宝絵詞』

本品は、奥書から文永10年(1273)8月8日に書写されたことが確認できる。 上・中・下の3冊で構成されており、上・下巻の末に1ページを欠くが、ほぼ完本に近い形で残っている。 教王護国寺(東寺)の観智院に伝来したもの。

国宝 三宝絵詞 上巻[東京国立博物館]
国宝  三宝絵詞  上巻 [東京国立博物館]

この国宝を観るには

現在は東京国立博物館に所蔵されており、同館で1~3年に1度は公開される。

公開履歴

2022/11/15~12/18 東京国立博物館 150周年「国宝 東京国立博物館のすべて
2022/5/24~6/19 奈良国立博物館「大安寺のすべて
2021/4/13~5/9 東京国立博物館 国宝室
2018/8/7~9/17 東京国立博物館
2017/11/3~12/3 茶道資料館「仏教儀礼と茶」
2016/8/9~9/19 東京国立博物館
2014/10/15~12/7 東京国立博物館「日本国宝展」

文化財登録データ

【台帳・管理ID】201-625
【指定番号】00086-00
【種別】書跡・典籍
【指定名称】三宝絵詞
【ふりがな】さんぽうえことば
【員数】3冊
【国】日本
【時代・年】鎌倉時代
【ト書】文永十年八月八日書写奥書
【所在地】東京国立博物館
【国宝指定日】1952.03.29

出典:国指定文化財等データベース 一部抜粋

鑑賞ログ 

東京国立博物館常設展
漢字とカナが混ざった文体で、私でも何とか読めるくらい分かりやすく書かれているが、まだ若い尊子内親王の為に作られたものだということで、特に分かりやすく書いてあるのかもしれない。

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