白氏詩巻(藤原行成筆)[東京国立博物館]

白氏詩巻(藤原行成筆)[東京国立博物館]

白氏詩巻とは

「白氏」は中国・唐時代の詩人「白楽天(白居易)」で、白氏詩巻は白楽天の詩文集のこと。 白楽天は紫式部日記や枕草子にも登場し、当時の貴族の間で大変好まれていた。

国宝『白氏詩巻』

書写した「藤原行成」は一条天皇から後一条天皇まで仕えており、当時は藤原道長の全盛期で行成も道長と同じ藤原北家の出身である。 亡くなった日も道長と同じ日だったという。

薄茶~薄い赤紫の紙をつないでおり、つなぎめの裏側には伏見天皇の花押(サインのような印)が書かれている。 行書に草書を交えた書体で書かれる。

行成の書風は「和様」と呼ばれる日本独特の書道で、三跡(他は小野道風、藤原佐理)に数えられるが、道風・佐理よりも更に和様の様式が進んでいる。 やや早い時代に活躍した小野道風に強い影響を受けている。

白氏詩巻 藤原行成筆[東京国立博物館]
左側の紙の裏には伏見天皇の花押がある

この国宝を観るには

所蔵する東京国立博物館の、国宝室や特別展などに出展されることがあるが、それほど頻繁ではない。

公開履歴

2019/1/16~2019/2/11 東京国立博物館「顔真卿」
2018/3/13~4/8 九州国立博物館「王羲之と日本の書」
2017/11/14~11/29 京都国立博物館「国宝」
2016/8/23~10/2 東京国立博物館 本館特別1室
2016/2/16~2016/3/13 東京国立博物館 国宝室
2015/11/10~11/29 九州国立博物館「美の国日本」
2013/7/13~9/8 東京国立博物館「和様の書」
2012/2/7~3/18 東京国立博物館 国宝室

文化財指定データ

【台帳・管理ID】201-747
【指定番号】00232-00
【種別】書跡・典籍
【指定名称】白氏詩巻〈藤原行成筆/保延六年十月廿二日定信奥書〉
【ふりがな】はくししかん
【員数】1巻
【国】日本
【時代・年】平安時代
【作者】藤原行成筆
【所在地】東京国立博物館
【国宝指定日】1957.02.19

出典:国指定文化財等データベース一部抜粋

※このページの画像は「研究情報アーカイブズ」のものを使用しています。

国宝データ 書・文書カテゴリの最新記事