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国宝-書跡典籍|医心方[仁和寺/京都]

国宝DB-書跡・典籍

国宝『医心方』

医心方(いしんぽう)は、平安時代中期の鍼博士「丹波康頼(たんばのやすより)」が、中国の医学書を編纂して作った、日本最古の医学書。 永観2年(984年)に円融天皇に献上されるが、丹波家には控えの本が伝わり、仁和寺はその本から写経されたもの。 医心方の参考にされた隋や唐の書物は、すでに失われたものが多いため、古代の医学や薬学を知る上で貴重な資料とされる。

長く朝廷に伝わった国宝『医心方(半井家本)』は訓点や書き込みが多いが、仁和寺本は書き込みなどが少なく、原本に近いとする説がある。 全30巻のうち、1・5・7・9・10の5冊しか現存しないが、江戸時代末までは20冊が伝わっており、写本などで内容を知ることができる。 

この国宝を観るには

仁和寺の霊宝館では、春・夏・秋に1カ月半ほどの名宝展を開き、そこでは数点の国宝が公開される。 医心方も、毎回ではないが公開される機会は比較的多い。

公開履歴

2022/9/17~12/4 仁和寺 霊宝館「秋季名宝展」
2021/7/24~9/12 京都国立博物館「京の国宝
2020/7/21~8/30 仁和寺 霊宝館「祈り-法親王が祈った 国宝 孔雀明王」

文化財指定データ

【台帳・管理ID】201-670
【指定番号】00140-00
【種別】書跡・典籍
【指定名称】医心方〈第一、第五、第七/第九、第十残巻〉
【ふりがな】いしんぽう
【員数】5帖
【時代・年】平安時代
【所有者】仁和寺
【国宝指定日】1952.11.22

出典:国指定文化財等データベース一部抜粋
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