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国宝-書跡典籍|後宇多天皇宸翰弘法大師伝[大覚寺/京都]

国宝DB-書跡・典籍

後宇多天皇のこと

鎌倉時代の第91代天皇で、亀山天皇と皇后の間の第2皇子(第1皇子は早世)として生まれた後宇多天皇は、兄の後深草天皇より弟の亀山天皇を愛した祖父にあたる後嵯峨天皇の意向もあり、皇太子に立てられる。 8歳で父の譲位を受けて即位するが、亀山上皇による院政が敷かれた。 20歳の時に、従兄で後深草天皇の皇子の伏見天皇に位を譲るとこの系統が持明院統となり、2代後に後宇多天皇の皇子で後醍醐天皇の兄の後二条天皇が即位すると大覚寺統と呼ばれ「両統迭立」が行われる。 寵姫を亡くすと深く悲しんで仁和寺で出家し、その後は大覚寺の門跡となって伽藍の整備などを進めたので、大覚寺では中興の祖とされている。 

国宝『後宇多天皇宸翰弘法大師伝』

後宇多天皇は真言密教を熱心に学び、弘法大師空海にも心を寄せていた。 これは、後宇多天皇が正絹に自筆で書いた弘法大師空海の伝記で、巻末には「正和四年三月二十一日」とあり、この日は弘法大師空海の命日にあたる。 全て漢字で書かれており、文章は後宇多天皇自らが選んだとされる。 

この宸翰が書かれたのは、譲位し出家した後の後宇多法皇時代だが、文化庁は他の宸翰と同様に「後宇多天皇宸翰」として国宝に指定している。 名君として名高かった後宇多天皇は、学問や書でも評価が高く、この遺告を含め4件が国宝に指定され、大覚寺にはもう1点 『後宇多天皇宸翰御手印遺告』 が伝わる。

この国宝を観るには

大覚寺霊宝館の特別展で、数年に1度公開されるほか、寄託されている京都国立博物館の特別展や通常展(名品ギャラリー)に出展されることもある。

公開履歴

2021/10/8~11/7 大覚寺 霊宝館「中世の英主・後宇多法皇と大覚寺」
2019/3/15~5/13 大覚寺 霊宝館「天皇と大覚寺」
2017/10/17~10/29 京都国立博物館「国宝」

文化財指定データ

【台帳・管理ID】201-713
【指定番号】00198-00
【種別】書跡・典籍
【指定名称】後宇多天皇宸翰弘法大師伝(絹本)
【ふりがな】ごうだてんのうしんかんこうぼうだいしでん
【員数】1幅
【国】日本
【時代・年】1315年
【ト書】正和四年三月二十一日
【所有者】大覚寺
【国宝指定日】1954.03.20

出典:国指定文化財等データベース一部抜
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