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大般涅槃経集解[白鶴美術館/兵庫]

国宝DB-書跡・典籍

国宝『大般涅槃経集解』

集解(しゅうげ)は、解説についてまとめられたもので、本作は「大般涅槃経(だいはつねはんぎょう)」についての解説書である。 大般涅槃経は、釈迦の「涅槃」=亡くなることが中心になっており、釈迦の晩年から没後までと大乗仏教の成仏の思想が書かれる。

本品は、唐時代の中国で写本されたと考えられる54巻と、それ以降に日本で書き足されたもので、元は奈良の西大寺にあったもの。 経典部分は大文字で書かれ、解説部分は経典よりもかなり小さい文字で、交互に書き分けられている。 古写の部分には、後年の日本で書き足された訓点などがあり、日本語学の資料としても貴重。

この国宝を観るには

所有する白鶴美術館は、春と秋の数か月ずつしか開館されず、いずれも企画展が開催され、そこで公開される場合がある。

公開履歴

2019/9/25~12/8 白鶴美術館「文字を語る

文化財指定データ

【台帳・管理ID】201-764
【指定番号】00255-00
【種別】書跡・典籍
【指定名称】大般涅槃経集解
【ふりがな】だいはつねはんぎょうしゅうげ
【員数】71巻
【国】日本
【時代・年】奈良~江戸時代
【附指定】大般涅槃経後分2巻
【所有者】白鶴美術館
【国宝指定日】1968.05.29
【説明】唐時代の書写と思われる古写経五十四巻を中心に、平安、鎌倉、江戸各時代に補写された十七巻を加え、七十一巻完存のもので、早くから奈良の西大寺に伝えられ、涅般経研究の重要なテキストとして知られる。その大部分に平安、鎌倉の古訓点があり、国語学上にも貴重な資料である。

出典:国指定文化財等データベース一部抜粋
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