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国宝-考古|金銅透彫鞍金具[誉田八幡宮/大阪]

国宝DB-考古・歴史資料

誉田八幡宮のこと

宮内庁によって、応神天皇陵に比定されている「誉田御廟山古墳(こんだごびょうやまこふん)」は、東北東を向いた前方後円墳で、大山古墳(仁徳天皇陵に比定)に次ぐ2番目の大きさ。 後円部の南側にある誉田八幡宮は、応神天皇を主祭神とし、欽明天皇の勅願で社殿が建立される。

日本書紀では、応神天皇の諱は「誉田別尊(ほんだわけのみこと)」とされる。 応神天皇と同一とされる八幡神をまつる八幡宮は、武家の尊崇が厚く、誉田八幡宮は日本最古の八幡宮とされる。

誉田八幡宮

国宝『金銅透彫鞍金具』

誉田八幡宮の北隣にある誉田御廟山古墳には、副葬品などを埋納した「陪塚(ばいちょう、ばいづか)」古墳が複数あり、その内の1つで北側の前方部近くにある「誉田丸山古墳」から出土した2基分の装飾鞍。 江戸時代末期の嘉永元年(1848年)に発掘された。

大陸からもたらされたと考えられる鞍金具で、龍をアレンジした唐草模様で透かし彫りをしている。 前輪・後輪以外の残闕類は、附として国宝に指定されている。

誉田八幡宮パンフレットより
誉田八幡宮絵馬堂では国宝のパネル展示がある

国宝の附指定

金銅轡鏡板
金銅花形辻金具 一括
鹿角装刀残闕 一括
馬具鉄鏃及鎧等残闕 一括
発掘関係書類 1綴

この国宝を観るには

境内の宝物庫に収蔵されており、週に一度の開館日には観ることができる。 開館日時は、毎週土曜日13:00~16:00で、社務所で声をかけ¥400支払うと、宝物庫の鍵を開けてもらえる。 誉田八幡宮が所有するもう1件の国宝『塵地螺鈿金銅装神輿』も観ることができる。

誉田八幡宮 宝物殿

神社外での公開

2021/3/13~5/9 4/24 堺市博物館「海を越えたつながり」※コロナで会期短縮

文化財指定データ

【台帳・管理ID】201-837
【指定番号】00006-00
【種別】考古資料
【指定名称】金銅透彫鞍金具
【ふりがな】こんどうすかしぼりくらかなぐ
【員数】2基分
【国】日本
【時代・年】古墳時代
【ト書】大阪府南河内郡古市町誉田応神天皇陪塚丸山古墳出土
【所有者】誉田八幡宮
【国宝指定日】1952.11.22

出典:国指定文化財等データベース 一部抜粋
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