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国宝-考古|鞍馬寺経塚遺物[鞍馬寺/京都]

国宝DB-考古・歴史資料

経塚とは

平安時代中~後期の末法思想で、弥勒が如来として現れる次の世まで経典を伝えるために、金属や石製の経筒に経典を入れて土に埋めることが流行する。 次第に、経を埋納すること自体が功徳を積むという解釈となり、貴族や高位の武家は埋納品に贅をこらすようになる。 経典の他にも、仏像や鏡、仏具なども一緒に埋納された。

国宝『鞍馬寺経塚遺物』

昭和6年(1931年)に、鞍馬寺本堂の裏山にある経塚が発掘され、複数の経筒のほか、一緒に埋納された仏像・鏡・懸仏・調度・銅銭など2百点以上の遺物が出土する。 保安元年(1120年)、治承3年(1179年)、文応元年(1260年)と銘のある遺物が発見され、平安後期~室町時代頃に埋納されたと思われる。

鞍馬寺本堂の裏から経塚が発掘された

国宝指定の内容

石宝塔(旧塚上所在)1基
銅宝塔  1基
鉄宝塔  1基
銅経筒(経巻残塊共)1合
銅経筒残闕 1箇
銅経筒蓋 1箇
金銅経筒 1合
銅宝幢形経筒 1合
銅経筒残闕 一括
土製経筒 2合
金銅三尊像 3躯
金銅板押出菩薩像残闕 1面
懸仏(残闕共)一括
鏡像  3面
銅鏡(残闕共)6面分
金銅独鈷杵 1本
銅水瓶 1口
青白磁合子類 一括
石硯 2面
銅板扉 1枚
銅銭 一括
其の他伴出物一切

この国宝を観るには

鞍馬寺の霊宝殿で、全てではないが、ある程度の数が展示されている。 寺は無休だが、霊宝殿は毎月曜(祝日は開館し、翌日が休館)と、冬期12/12~2月末)は休館。

霊宝殿には、国宝『毘沙門天・吉祥天・善膩師童子立像』も安置されている。

寺外での公開

2021/7/24~9/12 京都国立博物館「京の国宝

文化財指定データ

【台帳・管理ID】201-852
【指定番号】00019-00
【種別】考古資料
【指定名称】鞍馬寺経塚遺物
【ふりがな】くらまでらきょうづかいぶつ
【員数】一括
【時代・年】平安~鎌倉 (1120~1260年)
【国宝指定日】1955.06.22

出典:国指定文化財等データベース一部抜粋
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