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国宝-彫刻|弘法大師坐像(康勝作)[東寺/京都]

国宝DB-彫刻

国宝『弘法大師坐像』

弘法大師空海が真言密教の本拠地とした、東寺(教王護国寺)の西に位置する国宝『大師堂(御影堂)』に安置される弘法大師の木像。 真如親王(高岳親王)によって描かれたと伝わる、高野山御影堂の弘法大師の肖像画の姿を踏襲する「真如親王様」と呼ばれる様式だが、彫刻のためか顔は正面を向く。

東寺の記録である国宝『東宝記』や、東寺に伝わった古文書類を集めた国宝『東寺百合文書』などの記録によると、大師四百回忌に近い天福元年(1233年)に、康勝によって制作された。 作者は「仏師康勝法眼」とあるので、康勝がこの頃までに法眼の地位にのぼったことがわかる。

内刳を施したヒノキの寄木造りで、目には玉眼が嵌められている。 制作当時は彩色されていたが、現在は下地の黒漆地になっている。

康勝のこと

慶派仏師の「康勝(こうしょう)」は運慶の4男で、兄の湛慶らと共に東大寺南大門の国宝『金剛力士立像』造営に携わっている。 この弘法大師坐像のほか、六波羅蜜寺の「空也上人像」も康勝の作品と判明しており、写実的な作風を得意とした。 法隆寺金堂の3組の本尊のうち、阿弥陀三尊像は康勝の制作で、他の本尊の様式を真似て銅造で作られるが、顔の造作などに鎌倉風がみえる。

この国宝を観るには

東寺の御影堂(大師堂)北面に安置され、通常は扉が閉ざされて観ることができない。 毎朝6時から弘法大師に食事を供える「生身供」、弘法大師の入定日(命日)の法要「御影供」、その前日の「お逮夜」などで開扉される。

生身供

毎朝6時~(5:50頃までに御影堂の西門か唐門前に集合)
法要後には、弘法大師請来の仏舎利を頭と手に授けて(乗せて)もらえる。

御影供

毎月21日 10:00~、14:00~ 御影堂にて
21日は、大日堂や鎮守八幡宮でも法要があり、境内には1,000店もの露店が並ぶ。

お逮夜

毎月20日 14:00~ 御影堂にて

国宝『東寺 御影堂』

文化財指定データ

【台帳・管理ID】201-4741
【指定番号】00124-00
【種別】彫刻
【指定名称】木造弘法大師坐像〈康勝作/(御影堂安置)〉
【ふりがな】もくぞうこうぼうだいしざぞう
【員数】1躯
【時代・年】1233年
【作者】康勝
【所有者】教王護国寺
【国宝指定日】2000.06.27
【説明】東寺西院御影堂【みえいどう】の本尊で、左手膝上で掌を仰ぎ念珠(水晶製・後補)を、右手屈臂して胸前で五鈷杵(木製)を執り、椅子(後補)に坐すいわゆる真如親王様【しんにょしんのうよう】の弘法大師像である。

出典:国指定文化財等データベース一部抜粋
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