国宝『新撰類林抄』巻第四残巻
中国・唐時代の漢詩をテーマごとに集めた詩文集で、李白や王維など唐時代の詩人の作品なので、同時代に編纂されたものだと考えられる。 この巻は、先頭に「新撰類林抄巻第四 第三帙上」と書かれているので、第4巻なことは間違いないが、この詩文集が何巻で構成されたかなどは不明。
平安初期に書写されたと思われ、唐風の草書は弘法大師空海によるものだと伝承されてきたが、筆跡の違いから現在では別人によると考えられている。 この断簡には40首282行が残っており、これ以外の断簡は「南院切」として珍重され、国宝の手鑑『藻塩草』などにも蒐集されている。
この国宝を観るには
あまり公開が多くはないが、京都国立博物館の通常展「名品ギャラリー」で何度か公開されている。
公開履歴
2023/8/8~9/18 京都国立博物館「日中 書の名品」
2021/2/4~2/28 京都国立博物館「日本書紀」
2017/7/25~9/3 京都国立博物館 名品ギャラリー
文化財指定データ
【台帳・管理ID】201-10518
出典:国指定文化財等データベース一部抜粋
【指定番号】00245-00
【種別】書跡・典籍
【指定名称】新撰類林抄巻第四残巻
【ふりがな】しんせんるいりんしょうまきだいよんざんかん
【員数】1巻
【国】日本
【時代・年】平安時代
【所在地】京都国立博物館
【国宝指定日】1962.06.21