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国宝-考古|平原方形周溝墓出土品[福岡]

国宝DB-考古・歴史資料

平原(ひらばる)遺跡のこと

福岡市の中心地から西に約20kmに位置する糸島市で発見された墳墓遺跡で、魏志倭人伝にも書かれる伊都国の王墓と考えられる「1号墓」を中心に、5つの墳墓が発掘されている。 この遺跡は、昭和40年(1965年)に、ミカンの木を植えるために土を掘ったところ、割れた銅鏡が発見され、その後の発掘調査で周囲からも遺物が発見された。 現在は1号墓が復元され、周囲は公園として整備され「平原歴史公園」になっている。

国宝『平原方形周溝墓出土品』

平原遺跡の1号墓は、四隅が丸い12×14mの長方形で周囲に溝を掘る「方形周溝墓」で、墳丘の中央に木棺が埋葬されていた。 墳墓からは、多数の埋納品が出土し、一括で国宝に指定されている。 他の墓と異なり、勾玉や耳飾りなどの装飾品が多く武具類は少ないことから、被葬者は女性と推測され、卑弥呼やその親族、天照大神、玉依姫命などを比定する説もある。

出土品は、40面分の割れた銅鏡、勾玉などの玉類が多数、鉄製の直刀が1本で、その他の残欠は一括で附として国宝に指定されている。 当時、大変貴重であったと考えられる銅鏡は、全てが割れた状態で発見されており、直径が46cmほどの「内行花文鏡」5枚も含まれる。 これは、埋葬の時には完成品であったとする説や、わざと破壊されたとする説やその理由など、諸説ある。

国宝指定の内容

銅鏡 40面分
玉類 一括
鉄素環頭大刀 1口

この国宝を観るには

糸島市の展示施設「伊都国歴史博物館」で、4面の内行花文鏡などが常設展示されている。 発掘時の状況再現や、触ることのできるレプリカなども展示されている。 内行花文鏡1面は、九州国立博物館に寄託されている。

伊都国歴史博物館・九州国立博物館以外での公開

2021/7/10~9/5 西都原考古博物館「百余国の“王”と「王之山」の玉璧」[宮崎]

文化財指定データ

【台帳・管理ID】201-11231
【指定番号】00041-0
【種別】考古資料
【指定名称】福岡県平原方形周溝墓出土品
【ふりがな】ふくおかけんひらばるほうけいしゅうこうぼしゅつどひん
【員数】一括
【時代・年】弥生時代
【附指定】土器残欠・ガラス小玉・鉄鏃等
【所在地】伊都国歴史博物館
【国宝指定日】2006.06.09
【説明】本件は、福岡県前原市に所在する史跡曽根遺跡群のうち、平原遺跡の一号墓にあたる方形周溝墓からの出土品一括である。 本件は、この主体部から出土した銅鏡、玉類などの副葬品で構成され、周溝、土坑などからの出土品を附【つけたり】とする。銅鏡は墓壙内の四隅から破砕された状態で検出された。方格規矩鏡が三二面分、内行花文鏡が七面分、四〓鏡が一面ある。棺内からは朱と玉類が大量に見つかり、鉄素環頭大刀も一点出土した。これらの副葬品のうち、銅鏡は合計四〇面という、一遺構からの発見では他を凌駕した数量である。

出典:国指定文化財等データベース一部抜粋

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