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国宝-彫刻|日光仏・月光仏[東大寺/奈良]

国宝DB-彫刻

国宝『日光・月光仏』

元は、東大寺法華堂(三月堂)の本尊『不空羂索観音』の両脇に安置されていた像で、現在は東大寺ミュージアムに移されたが、国宝の指定では「所在法華堂安置」となっている。 奈良時代に作られた2mを超える塑造で、姿は梵天・帝釈天に近く中国の貴人風の服装で髷を結い上げている。 作られた由来など詳細は不明で、法華堂の大半の像が乾漆造だが、この2躯と国宝『執金剛神立像』だけが塑造である。

東大寺ミュージアムパンフレットより

塑造とは

土や粘土を盛り上げて作る像で、仕上げの焼成は行わない。 日本では、奈良時代に流行し、木などで芯を作った上に粘土を盛り、へらなどで形作られた。 平安時代に入り、木造が仏像の主流になるとほとんど作られなくなる。 東大寺・法隆寺・当麻寺・新薬師寺のものが、国宝に指定されている。

この国宝を観るには

東大寺ミュージアムで常設展示されており、展示替えなど休館日以外はいつでも観ることができる。 東大寺の伽藍拝観は7:30(冬期8:00)~だが、東大寺ミュージアムは9:30開館なので要注意。

文化財指定データ

【台帳・管理ID】201-194
【指定番号】00033-00
【種別】彫刻
【指定名称】塑造〈日光仏/月光仏〉立像(所在法華堂)
【ふりがな】そぞうにっこうぶつがっこうぶつりゅうぞう
【員数】2躯
【時代・年】奈良時代
【所在地】東大寺
【国宝指定日】1952.03.29

出典:国指定文化財等データベース一部抜粋

鑑賞ログ

2019年5月

何度かめの東大寺ミュージアムです。 経典など小型の展示品は時々展示替えがありますが、大型の仏像は基本的に展示替えはありません。 ここは、博物館というより宝物館に近く、思わず参拝したくなる雰囲気です。

この仏像は穏やかな表情ですが、像高が2mを超える上に、東大寺ミュージアムは展示が大人の膝くらいの高さなので、かなりの大迫力です。 解説の通り、不空羂索観音の脇侍?で日光月光もあまり聞きませんし、奈良時代なら四天王と一緒に梵天帝釈天像なのでは?という気がします。

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