石手寺のこと
道後温泉の中心地から1kmほどの場所に位置し、四国八十八か所(お遍路)の51番札所。 寺伝によると、神亀5年(728年)に豪族の越智氏が伽藍を建立し、聖武天皇の勅願所となると行基が薬師如来をまつったという。 平安時代以降は大伽藍を抱える大寺院として栄え、戦国時代の戦火で伽藍の多くを焼失するが、二王門・本堂・三重塔などは焼けずに現在まで残っている。
国宝『二王門』
二王門(仁王門ではない)は、参道から寺に入る門にあたり、左右に仁王(金剛力士像)を安置する。 江戸時代に著された伊予の地誌「伊予古蹟志」によると、文保2年(1318年)に河野通継によって建立された。 3間(柱間が3つ)2層の楼門で、入母屋造りで瓦葺きの屋根に、組物(屋根を支える肘木などの構造)は三手先(3段)になっている。
この国宝を観るには
閉門されないので、いつでも観ることができる。 お守りの授与などの受付は、7:00~18:00頃。
文化財指定データ
【台帳・管理ID】102-3312
出典:国指定文化財等データベース一部抜粋
【指定番号】00099
【種別】近世以前/寺院
【指定名称】石手寺二王門
【ふりがな】いしてじにおうもん
【員数】1棟
【時代・年】文保2年(1318年)
【構造・形式】三間一戸楼門、入母屋造、本瓦葺
【所在地】愛媛県松山市石手二丁目
【国宝指定日】1952.11.22