麒麟がくる 展
2020年の大河ドラマ「麒麟がくる」の主人公は、本能寺の変で織田信長を討った明智光秀です。 なぜ岐阜でこの展覧会が開かれるかというと、壮年期までは詳しいことのわかっていない光秀ですが、生誕地は岐阜周辺だという説が濃厚なようです。 主君だった織田信長の領地でもあり、岐阜はこの時代に歴史的な出来事の舞台にもなっているので、地元の博物館や寺院に縁の伝来品もあるようです。
展示の内容は、信長の前に美濃を収めていた斎藤道三など戦国時代の美濃の様子から、娘の玉子(後のガラシャ)を嫁がせた細川家など大名との交流。 文化人としても名高い光秀が蒐集した茶道具や、連歌の懐紙など、幅広い展示のようです。 歌舞伎の「時今也桔梗旗揚(ときはいまききょうのはたあげ)」の衣装のような、桔梗の家紋の入った光秀着用の裃なども公開されます。
この展覧会で観られる国宝
島津家文書[東京大学]
展示期間:10/8~11/3「中務大輔家久公御上京日記」
東京大学が所蔵する『島津家文書』は、鎌倉時代から明治維新を迎えるまでの島津家の文書類です。 書状や記録だけでなく、地図や風俗図なども含まれ、その数は15,133点もあります。 今回は、その中から「中務大輔家久公御上京日記」が出展され、島津家久が光秀の坂本城を訪問した時の記録を読むことができます。
太刀 銘 長光(名物 遠江長光)[徳川美術館]
展示期間:10/14~11/3
この太刀は、鎌倉時代の備前長船派の刀工「長光」の作で、長光の刀剣を好んだ織田信長の愛刀でした。 安土城にあったこの太刀を、本能寺の変の後に城に入った光秀が持ち去り、家臣の「津田重久」に与えたものです。 重久は、本能寺の変で先鋒をつとめた武将で、後に豊臣家や前田家に仕え、前田家から徳川将軍家を経て尾張徳川家に伝わった一振です。
麒麟がくる 大河ドラマ館(同館2階)
大河ドラマのゆかりの地には、期間限定の「大河ドラマ館」ができますが、今回のドラマ館は岐阜市歴史博物館の2階にできたようです。 1階で光秀た歴史を知ってから大河ドラマの世界を観るか、2階の大河ドラマ館で流れをさらってから史実を観るか、迷いますね。
展覧会 概要
この展覧会は、オンラインでの事前予約制です。
日程:2020/9/18~11/3
休日:10/12・13
時間:9:00~17:00(入館は30分前まで)
夜間:毎週土曜、9/20、9/21は18:00まで
料金:一般¥1,200、小中生¥600
大河ドラマ館との共通券:一般¥1,480、小中生¥740