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情報|アーティゾン美術館「琳派と印象派」2020/11/14~2021/1/24[東京]

情報-博物館・美術館

アーティゾン美術館のこと

アーティゾン美術館は、旧ブリヂストン美術館が2015年からの改装期間を経て、2020年1月に新しい名前でリニューアルオープンしました。 ブリヂストン創業者の石橋正二郎氏が蒐集したコレクションが元になっていて、特に印象派や日本の近代絵画に素晴らしい絵画がたくさんあります。

郷里福岡の黒田家に伝わった品も蒐集したので、日本や中国の古美術品も多く、国宝『禅機図断簡(丹霞焼仏図)因陀羅筆』のほか、雪舟や光琳の作品や陶磁器類の名品も所蔵しています。

アーティゾン美術館

リニューアルした美術館は、4~6階の3フロアが展示施設になり、面積は以前の2倍になったそうです。 5・6階は企画展に使われるようですが、4階は3~4か月で展示替えのある「石橋財団コレクション選」で、4階だけなら¥500で観ることができるようで、以前のブリヂストン美術館ファンには懐かしい嬉しいフロアです。 こちらは写真撮影も可能でした。

アーティゾン美術館 4階「石橋財団コレクション選」

琳派と印象派 展

アーティゾン美術館の冬の展覧会は「琳派と印象派」で、どちらもこの美術館の得意分野で期待できます。 琳派は江戸時代初期に富裕な町人層から始まったカルチャーで、時を超えて作品にあこがれた人々が私淑でつなぎました。 印象派は、19世紀ベル・エポックのパリで華開いた、市井の人たちの楽しみや暮らしを描いたもので、どちらも都市から生まれた芸術です。 それまでの、王侯貴族や武家など上流の人々や、宗教に関する美術ではなく、市民の中から生まれたということで、共通点や比較が楽しそうな展覧会です。

アーティゾン美術館「琳派と印象派」チラシ

展覧会の構成は、序章の「都市の様子」で始まり、ピサロのポン・ヌフ橋の風景画と洛中洛外図屏風など、京都・江戸・パリの景色が並びます。 そして、「琳派」「琳派と印象派」「印象派」と続き、それぞれに特徴的な作品が展示されるようですが、特に「琳派と印象派」はどんな並べ方がされるか、楽しみです。

アーティゾン美術館「琳派と印象派」チラシから

この展覧会で観られる国宝

琳派の創始者といわれる「俵屋宗達」の作品は、3点が国宝に指定されていて、今回の展覧会では時期はかぶりませんがその内2点が公開されます。

蓮池水禽図 俵屋宗達筆(11/14~11/29)

墨だけで描かれた花鳥画で、奥に蓮の咲く池で、小型の水鳥「カイツブリ(鳰)」の遊ぶ姿が描かれています。 宗達でパッと思い浮かぶイメージとは、かなり印象の異なる静かな水墨画です。

風神雷神図屏風 俵屋宗達筆(12/22~1/24)

これは教科書にも載っている超有名な作品で、宗達といえば、琳派といえば、まずこの風神雷神を思い浮かべますよね。 尾形光琳や酒井抱一が模写していますが、私はやはり一番愛嬌のある宗達の風神雷神が一番好みです。

アーティゾン美術館「琳派と印象派」チラシから

展覧会 概要

期間:2020/11/14~2021/1/24
休館:月曜日(11/23・1/11は開館し、11/24・1/12が休館)12/28~1/4
時間:10:00~18:00(入館は30分前まで)
料金:WEB予約¥1,700、当日窓口¥2,000、学生無料(要事前予約)
※日時指定の予約制になっています。WEBで完売しなければ当日券が発売されます。

アーティゾン美術館 公式サイト 

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