国宝『上宮聖徳法王帝説』
聖徳太子に関する伝記や系図をまとめたもので、平安初期~中期頃に成立したと考えられている。 系図には女性が含まれ、天皇の即位年など一部の記載に古事記・日本書紀と異なる部分があり、古代史の貴重な資料である。 現在は京都の知恩院が所有しているが、江戸時代までは法隆寺に伝わり、古くは飛鳥時代に遡る古い資料を、法隆寺の僧がまとめたと考えられる。 法隆寺に隣接する中宮寺に伝わる、聖徳太子ゆかりの国宝『天寿国繍帳』は、経年の破損が多く銘が読めないが、上宮聖徳法王帝説に銘の全文が記録されていたため、全貌を知ることができた。
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この国宝を観るには
2015年と2018年には、奈良国立博物館の夏の特集展示で公開され、2021年は特別展に出展される。 奈良国立博物館へ寄託されているか?
公開履歴
2022/9/3~10/30 北海道立近代美術館「国宝・法隆寺展」
2021/8/11~9/5 東京国立博物館「聖徳太子と法隆寺」
2021/4/27~5/23 奈良国立博物館「聖徳太子と法隆寺」
2018/7/14~8/26 奈良国立博物館「糸のみほとけ」
2015/7/18~8/16 奈良国立博物館「白鳳 -花ひらく仏教美術-」
文化財指定データ
【台帳・管理ID】201-727
出典:国指定文化財等データベース一部抜粋
【指定番号】00213-00
【種別】書跡・典籍
【指定名称】上宮聖徳法王帝説
【ふりがな】じょうぐうしょうとくほうおうていせつ
【員数】1巻
【国】日本
【時代・年】平安時代
【所有者】知恩院
【国宝指定日】1955.02.02