国宝『阿弥陀三尊像』普悦筆
南宋時代に中国で描かれた仏画で、各幅の上部にはそれぞれ「四明普悦筆」の落款が入っている。 室町時代の足利将軍家の所蔵品を記録した「君台観左右帳記」にも記載がある東山御物で、将軍家から清浄華院(しょうじょうけいん)に寄進されたと考えられている。
赤い衣をまとい正面を向いて立つ阿弥陀如来を描いた中幅を、中幅に向いて立つ脇侍が中央に描かれた左右幅の3幅対になっている。 阿弥陀如来の後頭部には光輪が金泥で描かれ、3尊それぞれに舟形光背が薄く描かれる。
この国宝を観るには
普段は京都国立博物館に寄託されており、寺では観ることができないが、何年かに1度は非公開文化財特別公開などで清浄華院で公開される。 寄託先の京都国立博物館で公開されることもある。
公開履歴
2024/11/6~12/1 京都国立博物館「法然と極楽浄土」
2021/7/24~8/22 京都国立博物館「京の国宝」
2019/11/1~11/12 清浄華院「京都非公開文化財特別公開」
2019/8/14~9/16 京都国立博物館「京博寄託の名宝展」
文化財指定データ
【台帳・管理ID】201-1363
出典:国指定文化財等データベース一部抜粋
【指定番号】00159-00
【種別】絵画
【指定名称】絹本著色阿弥陀三尊像〈普悦筆/〉
【ふりがな】けんぽんちゃくしょくあみださんぞんぞう
【員数】3幅
【国】中国
【時代・年】南宋時代
【作者】普悦
【所有者】清浄華院
【重文指定日】1949.02.18
【国宝指定日】2012.09.06