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国宝-建築|永保寺 観音堂[岐阜]

国宝DB-建築

永保寺のこと

岐阜県多治見市にある永保寺(えいほうじ)は、山号を虎渓山(こけいざん)といい、この名称は中国の蘆山にある虎渓の風景に似ていることによる。 美濃源氏の流れをくむ土岐氏の招きによって夢窓疎石がこの地に庵居し、夢想礎石が上京した後に寺を託された仏徳禅師の元翁本元が開山、夢想礎石が開祖となっている。 

国の名勝に指定される庭園は作庭家としても名高い夢想礎石によるものと伝わり、境内には室町時代初期に建立された『開山堂』『観音堂』の2つの国宝建築が残る。 

国宝『観音堂』

夢窓疎石がこの地に来た翌年の正和2年(1313年)に建立された、水月場や観音閣とも呼ばれる重要な建物で、寺の本殿にあたる。 内部中央の須弥壇に岩窟式厨子があり、県の重要文化財に指定された聖観世音菩薩坐像がまつられ、毎年3月15日に拝観することができる。 2階建てのように見えるが下の屋根は裳階で、軒先の反った屋根や桟唐戸など禅宗様の特徴が目立つが、板張りの床など和様の折衷もみられる。

国宝『永保寺 観音堂』
国宝『永保寺 観音堂』
国宝『永保寺 観音堂』
国宝『永保寺 観音堂』
国宝『永保寺 観音堂』の説明

この国宝を観るには

外観は拝観時間内ならいつでも観ることができるが、周囲には柵があり中に入ることはできない。

永保寺では毎年3月15日の涅槃会に宝物風入を行っており、この行事では書院での寺宝公開と国宝の堂宇2棟の内部に入ることができる。

文化財指定データ

【台帳・管理ID】102-1044
【指定番号】00043
【種別】近世以前/寺院
【指定名称】永保寺観音堂
【ふりがな】えいほうじかんのんどう
【員数】1棟
【時代・年】室町前期(1333-1392)
【構造・形式】桁行三間、梁間三間、一重もこし付、入母屋造、檜皮葺
【所在地】岐阜県多治見市虎渓山町
【重文指定日】1901.03.27
【国宝指定日】1952.03.29

出典:国指定文化財等データベース一部抜粋

ついでにグルメ

永保寺から10分ほど歩いた場所にある「灯屋」は、自然に囲まれた広いテラスがある素敵なカフェです。 このカフェ、朝は行列ができることもあるのですが、それも納得、9~11時にはモーニングサービスとしてドリンクを頼むと無料でフレンチトーストとミニスープのセットが無料で付いてくるんです。 ドリンクは平均700円ほどと安いわけではありませんが、雰囲気もいいし満足度はかなり高いと思います。 永保寺は朝7時から拝観可能なので、朝の清々しい時間に参拝して、帰りにこちらでモーニングというコースが最強です。 未訪問なのですが、こちらのカフェの隣には日本茶専門店の「はおと」があって、9:30~11:30はモーニングサービスがあるようです。 システムは灯屋と同じで、好きなドリンクメニューを頼むと月替わりの味ご飯と汁物のセット「朝のおもてなし」が無料で付くようです。 時間があればモーニングのハシゴをしたいところです。

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