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国宝-工芸|太刀 銘 吉房(岡田切)[東京国立博物館]

国宝DB-刀剣

国宝『太刀 銘 吉房(岡田切)』

鎌倉時代の備前(現在の岡山県)に住した刀工の一派「福岡一文字派」の「吉房」による太刀。 華やかな作風で知られる福岡一文字派の中でも、特に華麗な刃文をしている。 明治期に、実業家の益田鈍翁が、当時はまだ皇太子だった大正天皇に献上し御物となる。 現在は東京国立博物館の所蔵。

織田信長が所有し、次男の織田信雄(信長の子息で、信雄の家系によって信長の血筋が現代まで続いている)に伝わった。 本能寺の変の2年後、天正12年(1584年)におきた小牧長久手の戦いの際に、秀吉へ通じたという疑いで家臣の岡田助三郎重孝を成敗したため「岡田切」の名で呼ばれる。

太刀 銘 吉房(岡田切)[東京国立博物館]
太刀 銘 吉房(岡田切)[東京国立博物館]
太刀 銘 吉房(岡田切)[東京国立博物館]

この国宝を観るには

所蔵する東京国立博物館で1~2年に1度は展示される。

公開履歴

2022/10/18~12/18 東京国立博物館 150周年「国宝 東京国立博物館のすべて
2020/9/8~11/29 東京国立博物館 13室
2019/10/1~2019/10/30 熱田神宮
2019/7/23~2019/9/29 東京国立博物館 13室

文化財指定データ

【台帳・管理ID】201-454
【指定番号】00160-00
【指定名称】太刀〈銘吉房/〉
【ふりがな】たち〈めいよしふさ〉
【員数】1口
【作者】吉房
【寸法・重量】身長69.0cm、反り2.1cm、元幅3.1cm、先幅2.4cm、鋒長3.5cm、茎長18.2cm
【品質・形状】鎬造、庵棟、鋒猪首。身幅広く、磨り上げながらやや反り高太刀姿である。鍛板目丁子映立つ、刃文丁子乱、重花、尖り刃交じり、足葉頻りに入り、匂口締まりごころに冴える。帽子乱込み、表裏ともほとんど焼詰めごころとなり僅かに返る。彫物表裏棒樋掻き流し。茎磨り上げ、先浅き栗尻、僅かに返り、鑢目勝手下がり、目釘孔二、茎先に二字銘。
【画賛・銘等】「吉房」
【国宝指定日】1955.02.02
【説明】福岡一文字吉房の作で、身幅が広く、鋒が猪首となる極めて豪壮な太刀である。刃文は吉房の作中最も華麗で、刃中の変化もすばらしい。

出典:国指定文化財等データベース一部抜粋

鑑賞ログ

2019年7月

東京国立博物館の常設展で鑑賞。
刀剣を見慣れてきたこともあり、特徴をつかむポイントもだんだん分かってきました。 これは私でもわかる、華やかな刃文というやつですね。 華やかだけど、どっしりした太刀なのでとても男性的。 

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