法然上人のこと
鎌倉時代に、それまでの密教や学問的な仏教とは大きく違い「南無阿弥陀仏」を唱えれば救われるという教えを広めた「法然上人」は、浄土宗の宗祖とされています。 比叡山を降りて京都の吉水(現在の知恩院の奥)に庵を結んだ法然の元には、後に浄土真宗を開く親鸞も弟子として帰依しています。 日本の宗教史上、とても大きな改革をした方です。
法然上人絵伝 展
山梨県立博物館は、甲州市にある浄土真宗寺院「万福寺」に伝わった重要文化財「法然上人絵伝」を所蔵していて、これは掛軸装のものとしては最古級だそうです。 親鸞を宗祖とする浄土真宗では、親鸞の師であった法然の行状を、絵伝で表して布教をしたのだそうです。 鎌倉時代に描かれたこの絵伝も、そういった活動に使われたと考えられているそうです。 3年にわたる修復を終えて、企画展として公開されます。
この展覧会で観られる国宝
法然上人行状絵図[知恩院/京都]
10/12~11/4
浄土宗の総本山「知恩院」に伝わる国宝の絵巻で、48巻がそろっています。 やまと絵の技法で描かれ、詞書は当時の皇族や有力者が書いたと伝わる、華やかな絵巻物です。
その他の展示
法然や親鸞、浄土宗や浄土真宗に関する資料や作品が多数出展されます。
重文「法然上人絵伝」山梨県立博物館
重文「法然上人絵伝」西導寺[三重]
「阿弥陀如来立像」九品寺[山梨]
「和朝太子先徳連坐像」安養軒[山梨]
展覧会 概要
期間:2019/10/12~11/25
休日:毎火曜日(22日は開館し、23日は休館)
時間:9:00~17:00
料金:一般¥1,000、大学生¥500(企画展のみの料金)
公式サイト:http://www.museum.pref.yamanashi.jp/index.html