国宝彦根屏風と国宝松浦屏風
近鉄グループの美術館「大和文華館」は、日本美術のコレクションと企画展が中心の美術館です。 晩秋は「国宝彦根屏風と国宝松浦屏風」で、桃山から江戸時代初期に流行した風俗図屏風の傑作2点をメインに、各時代の風俗図屏風やその後の展開などをみせて頂けるようです。 風俗図は、華麗な着物に目がいきますが、その豪奢な暮らしを表現するのに、高価な調度品が描かれることも多くあります。 この時代の貴重な調度類も、展示されるようです。
この展覧会で観られる国宝
彦根屏風
彦根藩の井伊家に伝わった風俗図屏風で、現在でも彦根城博物館に所蔵されています。 元禄頃の風俗をした男女が、琴棋書画を遊里に置き換えて、三味線や双六に興じる男女を描いています。 毎年、春に1か月ほど、彦根城博物館で公開されますが、それ以外に観られる機会は少ないです。
婦女遊楽図屏風(松浦屏風)
平戸藩の松浦家に伝わったため「松浦屏風」と呼ばれています。 こちらも遊里が舞台で、遊女と禿と女性ばかり18名が、ファッションショーのように華やかな着物をまとっています。 背景が少ないのも、着物を際立たせるためでしょうか。 大画面にぎっしりと人物が描かれる、迫力のある風俗図屏風です。
展覧会 概要
期間:2019/11/22~12/25
休日:月曜日
時間:10:00~17:00(入館は30分前まで)
料金:一般¥930、高大生¥720、中学生以下無料
公式サイト:https://www.kintetsu-g-hd.co.jp/culture/yamato/